戦士に立つ戦士のように


若い時分からすると、

私はスタッフへの対応は随分と変わったようです。

患者さんが、頻繁にスタッフに言いますもの。

「先生は丸くなったのよ。昔は恐かった!」

が、

手術の際の私は、厳しいですよ。

結構と口調もキツいと自覚しています。

インプラントについて云々、大いに語るホームページを眼にします。

耳学問の域でしかないと、半ば軽蔑の眼で眺めています。

私がインプラントを学んだ時代は、

ソレコソCTも何も無かったので。

インプラントの手術マニュアルも、私らが集まって作ったようなモンでしたから。

ですから、インプラントの手術は正に戦場に立つ戦士。

弾がガンガン雨あられの中を、潜り抜けて進む戦士の様でした。

修羅場を潜り抜けてきた自負は在ります。

ですから、

どの様な状況下に於いても、

患者さんの手術を安全に終わらせる自信は在ります。

嵐の悪天候の中を、

無事に飛行機を軟着陸させれるのが

【パイロットの腕】だと聞いたことがありました。

メスを手にする医者も同じです。

普段から謙虚さを忘れてはなりません。

が、

自分の現状の力量を

正確に自己認識出来る素直な敗北心を持つことと、

それでも、

自分への自信を持つことが、

医者の度量の大きさと言えましょう。