私が小学生の時分には、
帰宅すると直ぐに玄関口にランドセルを放り投げ、
返す刀で飛び出したモノでした。
探偵ゴッコや野球に興じ、
その中で、一種のルールを身につけたモンです。
ガキ大将の不条理に対しては、
自分の力不足を否応でも自覚して、
自分の立ち位置を悟ったモンです。
掴み合いの喧嘩から、
喧嘩の仕方なり、力の具合のコントロールと云うか
この位が適当だろうと云うさじ加減も学んだモンです。
若い時分にも、
勤勉に勉学に勤しんだとは云えない私でしたが、
大人の男の世界での【間合い】の取り方は学べました。
領域を
攻めず、
侵さず、
守る、
と云う男の本能は、
この時期に身に染み込んだのだと思います。
決して女性蔑視の気持ちではありませんが、
池波正太郎ワールドでの、
【女こども】と云う
男だからと云う、独特の匂いは在るように思います。
ですから、草食男子と云う概念は私には理解出来ません。
男に母性が在れば、それは男ではないと、
男は、あくまでも父性であり、
私的には、
男は孤高で無頼漢であるべき、
また、その様な【生き物】だと、
私は、思います。