匂い


若い時分に、遊び過ぎた阿呆な私ですが、

今になって思いますのは、

無駄では無かったと。

無駄な時を過ごしたことに対する反省を持つ人間に共通する

【匂い】を、感じる機会がしばしば在るのです。

何かしら行動を起こせば、

当然、摩擦が生じます。

その熱が、良い方向へ向かうのか、

はたまた悪い方向へと向かうのかは、

それも、その時々によって変わります。

結果、

喜んで、

泣いて、

恥をかき、

悔しい、

腹立ち、

評価され、

批判に晒され、

様々な感情を味わう訳です。

その後で、

必ず人としての厚みが生まれてくる様な気がします。

思考回路にも、

大きな影響を与えるでしょう。

無駄な時は、若い時分にしか消費出来ません。

大いに遊べよ、若者たちよ!と、

でも、

息子の姿を、

気を揉みながらジッと黙って見つめるのも、

なかなかシンドイものがあります。