私の生き方


愚息から

「父ちゃんの生き方は、まるで山に籠った加治屋の親父みたいやな」

と。

熱い炎の中から取り出した鋼を

ジュッ!と、水に漬けて

槌でヒタスラ叩く。

の、繰り返し。

そうかもしれません。

自分に向いている仕事とか、向いていないとか、

但、縁の在った歯の仕事と大切に向き合いたいと、

其だけでした。

岡山のノートルダム清心の理事長先生の書かれたご本に、

人の生き様を花の種に例えて、

風と共に空を舞い、縁があって落ちた処の土で素直に育って欲しい

と云う主旨の言葉で在った様に記憶しています。

不満を云えばキリがありません。

損得勘定ばかりの人生などツマラナイと思います。

プロ野球選手であった清原選手の薬物使用の報道が賑やかです。

私は、心から残念に思います。

が、弱い人間だったという批判を口にする人を

私は心から軽蔑します。

仮にも清原選手は、プロ野球の押し押されぬスター選手だった人です。

スターダムに立つ日まで、

凡人には到底、想像出来ない程の辛苦や苦労、プレッシャーの中で

生きて来られた類い稀な人です。

何処に人生の躓きを経験しない人が居るでしょう?

黙って、温かく、再起を願うのが人の人たる道だと思います。

残念に思うのと、批判することは違います。

小保方さんの場合も同じだと思います。

真実は、私には判りません。

が、現在、基礎的研究の最中に在る私ですが、

到底、彼女の知識レベルには至っておりません。

30歳前の女性と言えば、

普通はモット楽しい日々を送っているでしょう。

あの知識に至る過程を、ただリケ女と云う単語で片付ける方に無理を感じます。

もう一度、再起出来る道を作って差し上げてと。

チャレンジする若い研究者が居なくなるような気がします。

一時の、みのもんた氏バッシングも、また然り。

他人の不幸で飯を食う人の方が、アサマシイ輩と思っています。

こういう意見を述べると、

また、非難ごうごうなのでしょうが。

私ら開業医も人気商売です。

私は私のカラーを鮮明に提示し、

私の考え方が嫌いであれば、

私のブログなど、読まなければ良いのです。

こんな私ですが、多くのファンも居られ、

日々を支えて頂いています。

歯科医として生きるのか?

人として生きるのか?

等と、

昔、私に問うた方が居られました。

私にとっては歯科が人生の全てですので、

此の両者に瞬差などある訳ないじゃないですか。

私ら歯医者は職人です。

哲学してる暇などありません。

命懸けの人生の意味など判らぬ人の方が正常者であるのか、

異常者であるのかも、私には判りません。