昨日でしたかね?
30代のお母様が、抱っこ紐って云うんですか?
赤ちゃんは可愛いですよ!
胸元に首からぶら下げた赤ちゃんと一緒に、
定期検査と、
虫歯らしきモノがあるんです!って仰られて、
お越しになったんですが。
私の診療所は、患者さん同志がすれ違って
お顔が会うような機会がないような造りになってるんですが、
運が良いのか悪いのか、
その患者さんと、別の患者さんが一瞬ではありますが、
ニアミス!
私はこういう性格ですから、
ー 赤ちゃんは誰かに観て貰ってからお越しになって ー
と、はっきり申し上げました。
私も6人の子持ちです。
今でも振り付きで童謡を歌えます。
お孫さんの治療の際、
チビッ子から
ー しぇんしぇいの注射は痛くない! ー
との、嬉しいお誉めの言葉に
ー そうだろ~!うまいだろう! ー
私は治療するとなれば相手が2歳児童だろうが3歳児童だろうが、
紳士淑女に対するタシナミで対応しています。
ー ホレホレ!痛くないよ!あ~ん! ー
てなことはしません。
子供は利発です。
時と場合を良く判っているもんです。
お子さんを同伴で連れて来られても構わないのですが、
ご本なり玩具で、お利口に待っていられると云うのが条件です。
治療の横で、ソファの枕が宙を舞った事がありました。
気が散るわ、モノが落ちるわ、
あー!このマットの値段知ってるんやろか?
私の診療所の家具はアンティークですから。
数十万円のプレミアムのついたアルファロメオのミニカーを
ボキンと壊された事もありました。
怒っても仕方ないのでというよりも、茫然自失でしたが。
無論、アルフェスタの方以外の方が、
そのプレミアムさを知る訳もなく。
頂いた治療費の数十倍の損失額でしたが、
其れは自然と何事もなく流して対応しましたが。
このような方のおつむの中は凡そ以下のような考えでした。
1.託児所に預けるのは可愛そうで嫌だ
2.知り合いには急に頼めない
3.一緒に連れて行けば何とかなるだとう
私の考えはこうです。
診療台を倒すと、赤ちゃんはお母様の胸の上にうつ伏せになり、
苦しい筈です。また動いて落ちたら頭を床にぶつける危険性があります。
赤ちゃんの真横には、危ない尖った機材があり、
触れたら怪我をするかもしれません。
私の前で赤ちゃんの顔が正面にきますし、ゴソゴソしますので、
診療に集中できません。
静かな雰囲気で診療所の環境を造っていますが、
患者さんに見せていない処では、
レストランの正に厨房のような忙しさです。
すれ違ったご婦人は、
ー ありえない! ー
当のご本人は、
ー 何故、いけないこと? ー
キョトンとした表情に、私の方が戸惑ってしまいました。
色々な常識ってあるんでしょうが。