いくか訪れるその日まで


今日、お越しになられた新患の患者さんは28歳の看護婦さんでした。

遠方よりお越しになられ、で、私の診療所の雰囲気が今までの歯科医院とは随分と違って見えたんでしょうか。

とても緊張されて居られました。

前歯の治療をインプラントにと奨められての迷って悩んで、

私の診療所へと辿り着いたようでした。

レントゲン所見では、ブリッジの最適応症例です。

このような症例にインプラントを奨めるなど言語道断な暴挙です。

ブリッジとインプラントの治療費用からはインプラントの方が遥かに高額ですから、

歯科医がインプラントを奨めたい気持ちが判らないでもありません。

が、私らは医者ですよ。

胸に手を当てて、神仏に恥じない手当てを尽くす。

ブリッジといっても、多くのテクニックを要する難症例です。

東京で熱心な情熱の歯科医である荻窪の小出明医師に連絡して、

患者さんの許可も頂いて、私の手当てのテクニックを見せて差し上げようと、

段取りを組みました。

私らは患者さんと後進のため、歯科医学のためなら手段を選びません。

命は歯科医学に捧げています。

明日、死んでも悔いはありませんが、

出来れば子達を社会へと送り出すまで、生かせて下さい。

であれば、私も天国でヤットゆっくりと人並みの時間と心の安静が獲られるでしょう。

ありがたいことに患者さんの方も、心良く了承頂きました。

歯科医は、患者さんの胸を借りて成長していくんです。

患者さんたち、ありがとう。