私も拉麺、饂飩は好きです。
ウマイ店、酷い店、其々に大きな差が在ることは認識しています。
それは何事にもおいても同じで、造り手の心がけ、気構えの差と言って良いでしょう。
職人仕事とは、その様なモノだと思います。
が、拉麺、饂飩の類いは、所謂、和菓子、日本料理の世界とは全く別物だと思っています。
料理人は、献立を墨で自ら綴り、花を活けて、時には画を描き、皿を選び、四季を表すなどといった
本業の技術以外の様々な芸事に秀でるための修業を続けています。
美味しいモノを目指すのは、当たり前の当たり前。
職人たる者の初歩の初歩の気構え、心構えです。
良く巷で、拉麺屋、饂飩屋の店主が、胸元で両手を組んでのポーズで写真!を目にします。
私は、フン!という気持ちで目を反らします。
一生懸命、良い拉麺、饂飩を造ってという心意気は当たり前なのです。
お金を頂いて商いする以前の、他人にお出しする以前のレベルの店が多すぎるので、
ホンの少し、頑張って居られる当たり前の人も、
先の大きな壁の存在に気づかず、勘違いするんでしょう。
どっかの拉麺の名人が亡くなって、その弟子たちの会が分裂したそうな。
私から言わせて貰うと、阿呆かいな。
【師を凌駕出来ない弟子は不幸である】
レオナルド.ダ.ビンチの言葉です。
なんでもメニュウも仕入れも統一する云々。
分裂の原因のレベルが低すぎて低すぎて。
で。口から出た台詞が、
ー マスコミへのメディア対策が我々の生命線 ー
だときたもんだ。
先代が有名にした屋号に乗っかるだけならしも、
職人の大切な何かを忘れているとしか思えません。
まして職人が群れをなしてなにするん!
私は、ここの味を知りませんから、
有名なんで多くの人の評価を頂いているんでしょう。
料理は舌の繊細さが命です。
偏見で大変、申し訳ありません。
中華料理の脂っこさと拉麺のそれは、別物と私は認識しています。
職人としての心と、味覚が育っていない気がするんですが。