違いが判る云々



も変わらず、午前の治療を終わらせて、午後からの手術に控えてといった処です。

午前は、昨日の手術の患者さんが近くのホテルに泊まりがけでお越しになられていたので、

手術後のチェックを行い、抜糸までの期間の注意事項についての説明を行い、

続いて、これは恐らくはオールセラミック.クラウンを被せるのが普通であるほどの大きな虫歯の前歯にたいして

ダイレクト.ボンディングにて治療を行っていました。

何色もの顔料を使って、直接に口のなかで材料を盛り上げていくこの方法を私は好んでいます。

完成した歯が、なんの遜色もない健康な歯のように見える時に、

職人としての充実感を覚えるからです。

時間はかかりますが、患者さんはとても喜ばれます。

目がとても疲れますが‥‥。

午後からの手術が1つ。

そのあとが、大がかりなセラミック修復がお一人。

それで私の1日は、完全に埋まってしまいます。

通常の歯科医院であれば、そのなん十倍もの患者さんの治療を行っておられるのでしょうが、

治療の特性上、私はこれで精一杯です。

時たま、他の歯科医院と同じ流れでの治療を前提に、

治療方法なりを予めネット知識で仕入れて、治療を求めて来られる方が居られます。

大量生産、流れ作業の治療を私は行っておりませんので、

こういった場合には、まったく話が噛み合いません。

大勢、患者さんに待って頂いていますので、

この様な無駄な時間を過ごしたくないと、人間が出来ていない自分を戒めているのですが、

今は歯科医師過剰の時代で、患者さん求む!の歯科医院も多かろうと思われますので、

別に他所で出来る事であれば、他で為された方が宜しいのではと、

そのように思う私が悪いのでしょうか?

違いが判る男というコマーシャルが昔ありました。

インスタンスコーヒーでさえ、違い云々というのですから、

人の大切な身体に対する手当ての違いについてこそ、

違いが判る云々だと思う私が変わってるんでしょうか?