来週、新潟へと出向いた時に、
古町、柾谷小路の眼鏡店にて、再び老眼鏡を買い求めようと思っています。
老眼鏡なら、なにもワザワザ新潟などでなくてもと思われるかもしれませんが、
眼は私の大切な商売道具ゆえに、私はあくまでもこの店に拘っています。
歯科医の免許を頂いて、かれこれ30年近くになりますが、
当時の指導教授のお陰で、歯科医になって直ぐに拡大鏡を使った診療を始めました。
人の欲望とは限りないモノです。
もっと大きく、もっと拡大してと、
診療に使う拡大鏡の倍率はドンドンと大きくエスカレートし続け
今では顕微鏡を使った歯科治療を日常的に行っています。
が、その代償としての眼の疲労と老眼の進み具合は速まる一方となりました。
歯科以外に、とりわけ興味の沸くこともありませんので、
それはそれで構いませんが。
診療の際に、歯を削るハンドピースの先のダイアモンド.ポイントを交換しようと、
診療台の脇のキャビネットの引き出しの中に整然と並べた此の小さなポイント類が
顕微鏡から視界を外して間のない私の眼にはサッパリ焦点が合いません。
ドレドレ?と、
老眼鏡をかけて引き出しの中を除き混む繰り返しです。
そう言えば私の師匠が昔に、
ー ハイ! ー
と声がけすると、アシスタントの女性とは別の、師匠の背後にまた控えたる女性が
師匠から手渡しされたハンドピースの先の器具の交換していたのを思い出しました。
当時は、なんと横着なヤっちゃ!と内心で笑いそうになりましたが、
出来ることならば私も、そうしたい心境です。
私のもう1つの眼となってくれる顕微鏡や拡大鏡の数々は、全てがカール.ツァイス製のモノです。
色々なモノを使いましたが、結局はツァイスに落ち着くのです。
で、眼鏡店においても、同じ事。
此処でなければ駄目!と、結論づけさせる実力と魅力を併せ持つ努力を、
永年、一流処として店を張った処は、し続けているんだと思います。