春が来れば新学期が始まり、私の母校での講義や実習の準備に追われます。
校門にて私の姿を見つけた学生さん達は、誰彼となく駆け寄って来て
私の手から鞄を取り上げて、医局まで運んで呉れるのも恒例の行事となりました。
若い歯科医の先生方にとっては、私は恐い存在なのだそうですが、
努めて学生さん達へは優しく接することを、心がけています。
専門的な教育は、自己顕示欲を満たすためのモノではありません。
客観的に科学の根拠を、学生さん達の血肉となすためにあります。
それは歯科の専門職に就いた人への講義でも同じです。
その辺りは、素人の介在する余地はない位に厳しいものです。
医人教育は遊びではありません。
聞き手の感想などはさむ余地もないと思っています。
これが私の教育論です。