長期経過 症例から 【学ぶ】


ゴールドクラウン と メタルセラミッククラウン

セット 後 20年【経過】症例 です。

大臼歯 に 施した ゴールドクラウン

舌側咬頭 の 外斜面

いわゆる Cコンタクト に 相当する 部分

大きな 【摩耗面】が 生じて います。

 

20年前 の セット時。

当然

同部 には 対顎歯 との 【接触点】は 設けて おりません。

 

実際には

長い年月 で 対顎歯 との 【大きな】 接触が 生じて

このような 【摩耗面】が デキて いるん です。

 

なぜって?

顎 の 【関節】

毎日

噛んだり

飲み込んだり

食いしばったり

大きな【力】が 加わり ます。

図示で お示し した 【下顎頭】が

その 大きな 【負荷】を 負担 します。

 

生物は 年月と 共に 老化 します。

筋肉 の 萎縮

骨密度 の 低下

コレら の 変化 は 【病気】では ありません。

【加齢的変化】なの です。

 

髪 が 白髪 に なる よう に。

肌 の 艶 張り が 失われる ように。

当たり前 の 現象なの です。

 

この症例 で 発生した 部分の 摩耗面 は

【下顎頭】に 【摩耗】が 生じた 際に

特徴的 に 発生する ことが

海外 の 論文にて 多数 報告されて おります。

この分野 の 研究は

今から

さかのぼる こと 40年くらい 前 で しょうか!

盛ん に 研究が 行われて おりました。

古い 文献 は 宝の 宝庫です。

 

私が 20代で 観た 論文の 【事実】を

60に なって

40代 の 【仕事】から 学んで います。

 

治療 から 【学ぶ】こと は とても 多い の です。

 

この部分 に セラミッククラウン修復 して いたなら

確実に

セラミックは 破損 して いた でしょう。

 

逆に

ジルコニアクラウンを 使って いたら

確実に

歯根 は 折れて いたで しょう。

 

【金属】って

とても 【便利】な 素材 なのです。

 

【診断】の 大きな 【指標】と なります から。

 

今でも

治療中  【考えこむ】こと 絶えません。

 

そのくらい 歯科医学って 難しく も あり

魅了される 学問 なの です