凄まじい症例発表


 昼休みに
トアル先生から相談を浮けた。

ー此処の処、相談事が多い。歳の為か?ー

 インプラントの症例であった。
無惨な結末であった。

 治療直後のレントゲンと写真も
見せて貰ったが、
此のような結末は
容易く予想出来うる症例であった。

 歯の無い処に
患者さんの懐具合で
インプラントの数を決める。

 猿と同じ行いである。

 折角、来て頂いたので
お気の毒ではあるが、
何とも言い様の無い
虚しい心持ちとなった。

 後から、
此の歯科医のホームページを
拝見したら、
何と!今日、相談された症例が
誇らしげに披露されていた。

 馬鹿に浸ける薬はないが、
患者さんも
少しは利口にならねば
大変な羽目になってしまう。

  御用心!御用心!