今朝の ニュースで
エリザベス女王が 逝かれたことを 知りました。
心より ご冥福を お祈り致します。
私は 1963年 昭和38年の 生まれです。
日本は 正に 高度成長期の 真っ只中。
テレビも 白黒から カラー化されたのが
小学生の 1年生の頃。
西洋の 生活用品や 情報も
テレビを 通じて ドンドン 入ってきた 時代でした。
アメリカ人家庭の 大きな冷蔵庫と アイランドキッチンに
仰天し、
イギリスの都 ロンドンの リージェントストリートに 建ち並ぶ
英国紳士 愛用の 一流品を 扱う 店の風格に 憧れ、
少年期の 私も
いつかは 英国紳士のようにと
大きな影響を 受けたことは 否めません。
当時の
ケネディ大統領も 格好良かった!
暗殺時の光景と 驚きは
今でも 鮮明に 覚えています。
若かりし頃の エリザベス女王も 美しく 風格に 満ちて おられました。
大英帝国たる国の 王さまが 女性であることも、
男尊女卑の空気が 残っていた当時の日本に暮らす 少年 三枝にとっては
驚きの 対象でも ありました。
時は 移って
30代の前半の頃、
私は クルーズに 凝ったのです。
海の男って云う 響きって 良いでしょう?
もちろん、
仕事が ありますから、
ショートクルーズしか できません。
開業医は 1週間も 休むことは できませんから。
歳をとった今、
そんなバカな 浪費を しようとは 思いませんが、
当時は 男の 元気盛り。
いつも 仕事ばかりでしたので、
家族を 連れて
いろんな 船に 乗りました。
ただ、
クイーンエリザベス2世号だけは 別格です。
子どもを 連れて 乗る船では ありません。
数寄屋橋次郎に 子連れで行く アホウは 野暮天と 同じ。
そういう事です。
大いなる決心の上、
この世界一の船を 見上げた時の 感動。
あぁ 俺も 紳士の一員に なったんや!
そんな 胸に 熱いものを 感じたのです。
ただ 正直に告白 致しますと、
ヤッパリ
大英帝国は アメリカとは 違うって事です。
窮屈 極まりなかった。
サンタモニカの ローズサンタモニカホテルに 宿泊した際に、
夕食は タキシードでなければならず、
部屋で ルームサービスの ハンバーガーを食べた時と 同じ心境でした。
写真に 掲載した クイーンエリザベス2世号の 陶器の灰皿。
悪い奴 でしょう?
拝借して 持ち帰った品なんです。
もう時効だから 告白できたのです。
診療所の エントランスの一角のテーブルの上に
然り気無く 置いています。
それは、
私は いつも 紳士で いなきゃ!
そんな 自分への 戒めの為 なんです。
また、
若い頃の 放蕩三昧は
確実に
私の眼 と 感性を 研いてくれました。
何事も、
年期と お金をかけて
初めて 身に付く モノ なんですね。
エリザベス女王の 崩御の報に接し、
診療所に通勤し、
直ぐに、
この皿に 視線を 向けたのです。