自称 根管治療専門医という 歯科医師が 増えているようです。
学会で 認定医を 取得したから?
まぁ 学会と云っても いろんな 学会が 日本には ありますから。
で、
私は 最近 この 根管治療専門医と自称する人に
患者さんに 成り代わって 大きな違和感を 覚えています。
昨日は 休診にして
少し 身体を 休ませようと 予定していたんですが、
つい先日、
岡山県津山市からの 女性から 懇願されて
遠方にも関わらず 自家用車で お越しいただくとの前提にて
初診にて 拝見させて 頂いたのです。
この方も
広島県の 根管治療専門医と称する処から。
いつもの パターンですので、
この歯科医師の 芸風は 認識済みです。
ただ まだ 良い方で、
もっと 酷い 勘違い 根管治療専門医は 多いので、
どうせ 休みなんだから、
この方のために 診療しようと 思いたち、
午後12時からは 内科にて 採決など 全身状態の検査。
で、
午後の1時から
診療を 開始したのです。
最初の 20分ていどは
これから 私が合格と 判定するまで
毎回 続く ブラッシングのトレーニング。
その後 いよいよ 根管治療です。
これが 術前の レントゲン所見です。
よく できていると 判断する歯科医師は
もう1度 歯学部で 再教育を 受けた方が 良いでしょう。
この歯科医師。
根管の先端部まで 根管充填材を 届かせることだけに
意識と 眼が 行ってるんでしょうね!
根管は それほど 甘くは ありませんよ。
3時間以上は かかりました。
マイクロスコープ ラバーダム防湿って
使って 当たり前なんです。
使っているから
病気が 治る 訳では ありません。
これが 私の 根管治療です。
1回の 治療で 終わりました。
私の治療も、
マイクロスコープ ラバーダム防湿
根管治療だけでなくても 使います。
ただ、
この歯科医師と 私の 根管治療の違いって 何でしょう?
この歯科医師は どちらかというと
トレンドを 追いかけている ような気がします。
だから
根管治療の【原理 原則】が 厳守されて おられない。
専門的 過ぎる 話しですから、
こういう ノウハウは
日本歯科大学でしか 私は 話し しません。
ただ 絶対的な 影響を 受けた
根管治療の師の 著作を ご紹介 いたしましょう。
日本歯科大学 名誉教授 川崎孝一先生です。
今でも
時々 手紙のやりとり や 電話にて 長話を しています。
80歳を 優に お越えに なって おられますが、
難症例に 立ち向かう前
私は 先生に 電話するのです。
学生時代、
教壇に立ち 講義をする 川崎教授の姿は
誇らしいモノでした。
独特の 川崎節。
今も 健在です。
教授の診療も 神々しい
流石は 日本歯科大学教授の 診療でした。
私は 未だ かの川崎孝一先生の域には
到底 及びません。
根管の解剖学と 歯髄 根尖歯周組織 象牙質の組織学を
全ての 方面から 考慮しつつ
伝統的な根管治療を 凌駕する 新しい方法は
まだ 私の中では 無いと 思っています。