88歳の 母。
小さい頃は あんなに 可愛いかったのに
ドスの効いた 顔に なって
苦労してきたんかねぇ~?
でも、
仕事のできる 男の顔や!
誉めてるんだか?
くさして るんだか?
半径800キロから 患者さんを 集めること。
そんじょそこらで 真似できる 代物では ありません。
患者さんへ いたわりの 気持ちで。
自分自身に 対しては 鞭打つ 生活を コツコツと。
医療人とは そういう モン なんです。
自然と 厳しい 顔に なったのでしょうね。
患者さんを 視てて つくづく 感じます。
運のある 方って おられるんですね。
最近 診療に着手した 患者さん。
この間 大きな手術したんですが、
運 良く 歯槽骨の損傷が 致命的では なかったのです。
こういう些細な 状況って、
レントゲン や CT 画像では 視れないのです。
やっぱり 手術で
直接 骨を 確認して 把握できるんです。
抜糸して
その際の状況で、
次の 根管治療の アポイントメントを 頂いていました。
が、
昨日 アポイントメント帳に眼を通したら、
アラアラ なぜか 5日 早く アポイントメントが 変更されていたのです。
スタッフに聞くと、
患者さんが ご心配して アポイントメントを 早くに 変更されました と。
私は 根管治療の際に ラバーダム防湿は 必須です。
手術して 歯槽骨を削除形成しなければ ラバーダム防湿が できない 症例でした。
手術直後は 歯は 動揺します。
歯根膜が 外科的侵襲を 受けるからです。
根管治療を 行う際に 仮歯を 外すんですが、
動揺歯の仮歯の撤去は 再び 歯根膜の 大きな力が 加わります。
歯に ダメージを 与えるんです。
そこんとこ 考えて アポイントメントを 入れたんですが、
患者さん的には 私に 協力してくださって
気を 効かして くださったたんでしょうが。
一瞬 ヤバいな!
そんな 嫌な 予感が したんです。
昨夜、
診療が 終わって
実験資料を 作っていた時、
正に その 患者さんから お電話を 頂いたのです。
先生 仮歯が 外れたんです。
次の 月曜日まで 放置して 大丈夫でしょうか?
私ですか?
内心で、
ラッキー!
だって 仮歯を外す ダメージから 回避されたんです。
しかし、
つくづく この方って、
ツイてる 方 なんです。
アチコチの 歯医者で 、
高額 な 治療費用を 支払ったにも 関わらず、
ますます 状況は 酷くなる 一方。
初診の際に、
正直 頭を 抱え込みました。
が、
手当ての 度に、
裏返しの カードが 表に 反る ような 状況に なるんです。
こういう方が、
飛行機が 墜落しても 奇跡の生還を 遂げる 方なのでしょう。
いずれにしても、
私の患者さんは 心配性の 方ばかり。
ですから、
私の 顔も 任侠道の 頭 のような 顔に なったんです。
全てを 背負う。
そういう 仕事ですから。