科学との矛盾


海外の歯医者さんと食事を御一緒させて頂く機会の多い私ですが、
楽しい時間を過ごす間の話題が、歯科に関するのが多いのは当たり前の事ながら、
一方では自然科学からは到底かけ離れた、宗教談話が多いのには、皆さんは驚かれるかもしれません。

御一緒させて頂く歯医者さんは、皆が所謂スーパーデンティストと言われる有名な歯科医ばかりです。

その名を聞けば歯科医ならば、エー!と言わんばかりの方ばかりです。

その様な自然科学の最先端を走る先生方は、意外や意外!皆さん敬虔なる神様の僕と云った方ばかりです。

私は、しがない田舎街の開業医ですが、私も確りとした信仰に裏づけされた生活を過ごしています。

但し、西洋の方のような絶対唯一の神様を信仰している訳ではありません。

この辺りの話になって来ると、西洋の歯医者さん、ガゼンと興味が湧いて来るのでしょうか?

イッタイどういう訳なんだ?と云った具合での質問で、話に花が咲くわけです。

日本人の私には当たり前の話といったら何ですが‥‥。

山には山の神様が、海には海の神様が‥‥。

それでもって、ご先祖様が仏様となって日頃から見守って下さって‥‥。

西洋の歯医者さんは、私の話に興味津々です。

但し、これほど迄に神様の有り様が違っていても、

完全なる一致点がありました!

【天に恥じる行いはしない】こと。

いつの頃からか、日本人の口から宗教を論じる事に戸惑いを、の風潮を肌で感じる様になりました。

科学優位性を主張するのがインテリの証しとでも云った処でしょうか。

私は科学とは結局の処、後付けの学問だと思っています。

100年前の科学は当時の最先端でも、今となっては一笑にふされているものも多いのですから。

生命の神秘に接した時に、何故かしらの不思議な力を感じざるを得ない事しばしばです。

私は仕事柄、科学は科学として、その発展に寄与する仕事を続けていく積もりで、
其れはそれとして、日々は天に恥じない、ご先祖様に申し訳の効かないような行いはすることなく
日々を過ごすを信条としています。