ゆとり・ある・心


大型書店の駐車場から

車を出そうと・エンジンをかけたや・否や、

斜め前に駐車した車が、

我・先にと、

車をだしたのです。

ところが、

ちょうど、

入庫しようと進んできた軽自動車と、

ハチ合わせ・状態に・なりました。

こりゃ・どっちかが・バックしないと、

無理やな。

ヘタしたら、

喧嘩が・始まるかも?

出た車のハンドルを握るのは、

恐らくは60歳過ぎたばかり・であろうと・思われる

絶対に・モテないであろうと・確信できるオヤジ。

で、

入庫してきた車には、

おっ‼︎

絶世の美女2人が、

困り顔。

普段であれば、

眼が商売道具である私は、

眼に負担をかけないように・かけないように、

意識して・過ごしています。

ですから、

道行き交う人など、

見えていても・見ていません。

が、

私の眼は・正直者の証。

絶世の美女に、

瞬時に・ズームアップ。

結局、

意地でもバックしないぞオヤジに恐れを成した

可哀想な軽自動車は、

慣れないハンドルさばきで、

道を譲ることに・なったのです。

オヤジは、

礼を示す訳でもなく、

サッサと・消えて行きました。

その瞬間、

美女2人の・つぶらな瞳が、

私の眼と・重なったのです。

当然の摂理でしょう。

片手で、

どうぞ・お嬢さん方・お先に。

私の車の・ちょうど前あたりで、

お嬢さん方が・微笑んで・ペコリと

頭を下げる姿に、

私も一礼したのです。

買い求めた書籍数冊をシートに置き直して、

先程の出来事に、

行儀の悪い奴らが増えたもんだと、

感慨深く・思い事していたら、

あのぉ〜・先ほどは・ありがとうございました。

フム?

あの美女2人では・ありませんか!

その後の展開については・後日の・ご報告。

しかし、

私に染み付いた【紳士道】である、

ゆとり・ある・心が、

大きな成果の原動力と・あいなった訳です。