言霊


陽射しが・まだ柔らかい内に、

蝉時雨の中、

自宅前の・小路に掃き掃除と、打ち水。

幼い頃の・夏休みの日課であったな・と、

思い出しながら、

診療所の前の歩道を・掃除していました。

家の前の掃除なんて、

当たり前だと・思っていました。

逆に、

家の前の道の汚れは、

その家に住む人の・人格を疑われると、

そう・思っていました。

細かな砂を・丁寧に・掃き掃除し、

打った水の・お湿りは、

はんなりと・

気持ちまで・潤いを与えてくれます。

良い・朝だ。

そんな私の前を、

70から80歳の間と・覚しき男性が、

声を大にして、

そんな事【市の仕事】だから、

余計な事すんな!

私ですか?

最近の若い奴は!

そんな台詞よりも、

最近の御老体は・と、

内心にて・思う機会が・たびたび・ありますので、

慣れっ子に・なりました。

対応は、

上手に・なったのです。

乾燥しておりますと、

コロナウィルスが・アチコチ飛び回って・おるでしょう。

こうして・水で、叩き落として・おきましょう。

市の職員も、

こういう時勢柄・お忙しいでしょうから。

お年を召された方は、

重々・お気をつけ・なさって。

言葉のかけ方・一つで、

相手の気持ちまで、

柔らかく・なります。

朝です。

1日の始まり・じゃないですか?

気持ち良く・行こうじゃないですか!