1892年に、
43歳と云う若さでジョンズ・ホプキンズ大学内科教授の職に就いていた
オスラー博士がミネソタ大学に招かれて、
医学生と教師のために講演をしていました。
最近の私は、
このオスラー博士やメイヨー博士の
著作や講演原稿を夢中で探し、
入手しては、
貪るように読んでいます。
それは、
私の環境の変化が、
その影響だと思います。
良き師に恵まれ、
良き患者さんと関わり、
多くの症例に出会えた私が、
無我夢中で体得した医術を
さて、
他人に教育する側になった時に
一瞬身体が凍りつくほどの責任の大きさを
ヒシヒシと実感しているからです。
歯科医学ほど魅力ある学問をしりません。
関連領域である医学書の多くを読むことも
私の仕事の一部ですが、
学問としては歯科医学の不思議さには
到底に叶いますまい。
ただ、
歯科医学、医学問わず、
大家と謳われた巨星の幹に
宗教と倫理、道徳が
血のように通っていることも知りました。