歯科医師に息子の癖に、
はやくも奥歯が欠けたる親不孝者です。
で、
クラウンを歯科技工士さんに製作して頂きました。
私の息子の歯と云うことで責任重大だ!
笑いながら模型を受け取った歯科技工士さん。
私のオーダーはゴールドのクラウン。
これには、
歯科技工士さんも息子も!!!
父ちゃん、金歯はチョッと!
セラミックにして欲しい。
昨今の風潮からしてみれば、
そういう事でしょう。
が、
流石は歯科の専門職。
歯科技工士さんは私の真意に納得。
で、
届いたゴールドのクラウンがこれです。
どれだけ気合いを入れて製作して下さったのかが、
プロの私には伝わって来ました。
セラミック全盛の時代ですが、
奥の大臼歯の修復には、
審美の問題さえ問わなければ、
ゴールドのクラウンに勝る素材はないと、
私は確信しています。
息子はまだ若い。
これから人生の荒波の中で、
もがき、
悩み、
耐えて、
様々な葛藤を抱えて生きて行かねばなりません。
ギュッ!と、
ギシリ!と、
ギリギリ!と、
食い縛る時期を味わうでしょう。
その際に、
セラミックで対応は出来ません。
脆い素材は欠ける、割れることで、
想定外の応力に答えます。
ゴールドならば、
叩かれては伸び、
擦らては、磨り減り、
様々な応力に対して順応してくれます。
男は歯を食い縛って生きて行かねばなりません。
それ故に、
私はゴールドのクラウンを好むのです。
最近流行りのジルコニア。
アレはイケません。
硬すぎて、
割れない、
欠けない、
そういう意味合いにおいては
クレームを受けにくい便利な素材です。
でも、
大きな力に対して、
受け皿である歯の根が付いてイケません。
昔から使わている確かな素材こそ、
私は、そういう評価をしています。
生きている歯であれば、
ダイレクトボンディング修復で対応し、
神経を取った歯、特に大臼歯の修復は、
ゴールドのクラウンが一番だと、
私はそう考えています。
因みに息子のゴールドクラウンの隣の歯は共に
私がダイレクトボンディング修復しています。
この歯は、
ヤンチャ坊主ゆえに、
欠けて折れて、
根管治療は日本歯科大学保存学教授である新海先生が施術して下さいました。
欠けた部分が大きく、
歯周外科を私が行い、
その後、
ゴールドクラウンにて対応したのです。
これが奥歯の修復に関する私の本音です。
と言って、
患者さんの求めにてセラミックで修復する機会が多いのも事実です。
その際には、
素人の方には判らないほど、
神経をつかって読み取りします。
そのくらい、
奥歯のセラミック修復って難しい治療手段です。