カテゴリー別アーカイブ: ただの日記

三枝デンタルオフィスの日常

今日は診療がバタバタすることが予想されるので、

何時もより娘たちを早起きさせました。

みんなで犬の散歩へと出掛けて、春の訪れを川の水の流れや道端に咲いた草花に実感しました。

診療に先だって、上の娘は掃除機で、下の娘が観音様のお供えを、真ん中のモモちゃんがラッシーのお世話をと、

三枝家の小さな小さな家業ですが、父のお手伝いをと思ってくれていることに心暖まる想いです。

一見、世間からは派手に見える私でしょうが、

小さな娘たちと肩を寄せあいながら、診療所へお越しになって下さる患者さんへ一生懸命、尽くしたいと思っています。

歯科医という仕事は決してセレブな仕事ではありません。

患者さんとの時間に、自身をベストな状態にするために他の時間を充てなくてはなりません。

歯科医にとって、診療所は役者で云う処の舞台のようなモノです。

花形役者の仕事が出来るようにと、

父たる私を支えてくれる幼い娘たちに、ありがとうね!と毎日、語っています。

院長室に、今日も3人娘のカシマシイ会話が始まり出しました。

ー あら、お嬢ちゃんたちですか?春休みでしたね!元気を貰って先生、幸せね! ー

これが三枝デンタルオフィスです。

さっきの続き

明日は予約がパンパンで、ブログを認める時間的余裕がありません。

で、今手が空いているので、序でに想う処を徒然に。

小学生高学年の頃に、ブルース.リーが人気でした。

当然、私も【燃えろドラゴン】や【ドラゴン危機一髪】を爪を噛みながらスクリーンに釘付けとなり、

少しだけ受け口気味の顔つきを真似て、鏡の前で眉間に皺で、下顎を前加減にしてみたり。

商家で育ちましたので、下働きの爺やにせがんでヌンチャクを拵えて貰って、

頭に瘤を造って練習に励んだモノです。

尊敬する婦人科の伯父の院長室に【ゴルゴ13】のコミックがズラリと並んでいました。

伯父が外来の間に、コミックを取り出して、巻中のエッチな描写にかぶりつき、

ニヒルなデューク東郷に憧れて、揉み上げ部分にマジックで黒く塗って真似した自分を思い出すと

顔から火がでる思いです。

今では、其なりの偉そうな顔をして見せていますが、

何処にでもいるヤンチャ坊主が其のまま大きくなったようなもんです。

緊張

今年は、やけに初診の患者さんが多いです。

私を頼って頂いてありがとうございます。

私としても、いつになっても初対面は緊張します。

この通りの偏屈者の頑固者です。

笑顔でお出迎えといきたい処ですが、

男子たるものニヤニヤするなで育った世代ですから。

小学生の頃にテレビで【巨人の星】というアニメが人気でした。

筋肉強化ギブスに影響されて、特訓したのが懐かしい思い出です。

あの星一徹のちゃぶ台ひっくり返し!や、

その数年後のテレビドラマの【寺内貫太郎一家】から、

家の親父って云う者は、得てしてそういう者だったと思います。

あれが今の世であれば、到底、許して貰えない暴挙の謗りを受けるでしょう。

何でもかんでも今流が良いとは思いません。

現に私は、現役の教育も務めています。

内心、あまっちょろい!こんなんで人の身体を扱う重責が務まるか!と、思うことしばしばです。

男は牙を研いてこそ男です。

女子供の考えも、よーく聴いて差し上げなければなりませんが、

進む道は男が決める者。

初診の患者さんには、私も緊張してるんですよって話から大きく脱線しましたが、

これが偽りなき三枝尚登という人間の考え方です。

決断

謙虚で素直な心が、何よりも成長には欠かせない条件だと思います。

持たない方が良いプライドのために、成長出来ないのは不幸です。

他人を批評してみても、欠点のない人間などこの世には居りませんから、

澄んだ水のような気持ちで日々を過ごすことが大切だと思います。

といって、喜怒哀楽の感情を、わざわざ棄てることは愚かだと思います。

それは人が人である証ですから。

これだけ多くの人間が、この狭い国土に生きています。

合う合わないが在るのは当たり前。

その人の持つ哲学なり信念が私の其れと違ったとしても、

確かにそういう何か確たるモノを持った人を私は尊敬します。

飲んで育った水が違うという言葉があります。

これも仕方のないことで、こう言った場合には早晩、上手くは往かないことは

この歳に成ると判るようになりました。

チャレンジする勇気と、無理にとは全く異なります。

私は歯科医ですから、毎日、患者さんという人と接し、

色々な病の手当てで過ごしてきました。

日々を研鑽し、新たなるチャレンジ精神が仕事の原動力です。

人と接する仕事ですから、人が好きでなければ務まりません。

諦めない強さも絶対に必要な、医者の条件です。

が、無理しない、我を張らない、プライドを持たないことも大切な気持ちの持ちようだと思います。

その中で、駄目なモノは駄目と見切る潔さも、矛盾しているようですが、

傷が大きくならないためには、大切な決断だと思います。

この決断に至る経過と、その間にどれ程の努力と粘りをみせたのか、

自身の胸に手を当てて、心と頭が一致したタイミングが、正にその時だと思います。

人の人生の中で、何度も決断の機会が訪れます。

一見、優柔不断に見える私ですが、後悔ないように、

粘りに粘って、自分がボロボロになるまで手当てを尽くし、

もう何の方策もないと悟った時に初めて、

鞘から刀を抜き、全う段に構えてではありますが、

前へ前へと相手との間合いを狭める作法は好みません。

構えたら、ヤー!と一刀断するが、思い遣りだとの考え方を潔しと思っています。

清々しい心持ち

一昨日から昨日まで、都内でご開業の若き歯医者さんが見学にお越しになられていました。

他校の卒業でもあり、私とは初対面です。

私の変わり者評判も、ついには此処まできたかと思いながら、

それでも見学を希望される若い歯医者さんが絶えないことに、

なにかひとつでも私から見つけて欲しいと思っています。

勉強したい!との思いが伝わって来ます。

派手な治療ばかりに興味を持つチャラチャラした輩が多いなか、

あぁ、棄てたもんじゃないな!と、

清々しい心持ちとなり、

来4月より、ウチの医局の研究生として確りしごかせて頂くことに。

死ぬほどに勉強して頂こうと思っています。

娘たちの春休み

春休みに入りました。

3姉妹は、私と一緒に診療所へと。

朝の準備を助けてくれています。

長女が掃除機で、下の二人が診療所前の水仕事!

ありがたいのですが、早速に喧嘩が始まります。

早く、新学期が来るのが待ち遠しいと云った処です。

歯科治療最前線 その2.

私にとっては歯周病のコントロール、インプラント治療は既にルーチンな仕事となりました。

私の診療所では、進行した虫歯にかかった歯の神経を採る治療も激減しています。

それは虫歯の進行を食い止め、病魔に侵された神経を回復させることが可能になったからです。

私の診療所へお越しになられる患者さんや、見学に来られる先生方は一様に驚かれます。

長い間のデーターの蓄積からの治療方法は、最前線ではなく、私にとっては当たり前の仕事となりました。

わが国は超高齢化社会に突入します。

高齢化による諸器官の老化は避けられません。

唾液線の老齢化による唾液の分泌量も低下し、高齢者の虫歯発生のリスクは高まります。

フッ素による虫歯発生抑制の効果が、有効であるならば、

もっと虫歯は減っているはずです。

試験管のなかでの効果があっても、生きた人での有効性が顕著でなければ、それは専門家だけの自己満足でしかありません。

ブラッシングが上手に出来ない高齢者などの、虫歯抑制の方法が今後の私の診療所の大きな課題です。

歯科治療最前線 その1.

メディアにて、目新しい治療方法が紹介されて、皆さんも驚かれて居られる事でしょう。

今までであったなら歯型を採って歯科技工士に人工歯を造って貰い、後日に装着する処を、

削ったその場で、口腔内カメラで歯を撮影し、セラミックのブロックを機械が削り始めてゆく。

で、その日のうちに、金属色ではないセラミックの歯を入れる事が出来る!

なんてモノもありますが。

こういうモノは、私は採用していません!

最近、ガッカリして、私の診療所へお越しになられる患者さんも、

こういう目新しいモノに飛びつかれての場合が多いのです。

いくら最新であっても、精度が駄目だったら、何の意味もありませんから。

確かな伝統の上での、最近治療でなければなりません!

キチンと吟味された患者さんの本当の意味での利益になる治療でなければなりません!

ポカポカと

昨日はヤットお墓参りへ行くことができました。

高松市の東を外れた少しだけ小高い岡の寺の墓地からは、

北西に香川大学の医学部が掌の大きさ程度に見えます。

墓地の造成は未だ半分程度で、空き地を娘たちと犬が駆け回っています。

墓石にお供えのリンゴジュースの瓶を

一汗かいた娘たちは、何気なく

ー ののさん、チョッと頂きます! ー

と、口々に、そして掌を合わせた後でゴクゴクと。

血の繋がりの為せる技でしょうか?

頬を暖かな心地よい風が、髪の毛ほんのりポカポカする春のお彼岸の1日を過ごせました。

お彼岸のお供え

折角の祭日ですから、ゆっくり朝寝坊と決め込んでいましたが、

腹を空かせたラッシーから、顔を長い鼻でつつかれたり、舐められたりで、

結局はボサボサ頭で独り、犬たちのお世話をさせて頂くことに。

朝の珈琲で一服するのも束の間で、

ヤンヤ!ヤンヤ!と娘たちが起きてきて

さぁ腹がへった!昨夜のシチューの残りだ、パンにバターだのと、

満腹になったら、今度は自転車で繰り出そう!

イヤハヤ、歳をとった父親にとっては過酷な1日が待っていそうだと覚悟したる私です。

一列に並んで近くをサイクリングしていたら、

先頭自転車が、なぜかトアル店の駐車場へと入っていくではありませんか。

最後列の私が自転車を停める時には既に娘たちの姿は店内へと。

御菓子造りの材料や道具類をお洒落に商いしている店で、

内心、ヤられた!と思ったのです。

先日、日本歯科大学の岡准教授の奥方から送られてきた娘たちへのプレゼントのなかの

御菓子つくりのハウトゥ本を穴が空くほどに眺めていた長女にまんまと嵌められたのです。

材料を仕入れたチビッ子ギャングたちに引きずられるように、

ママチャリで追いかけ帰宅した

調理助手の責務に!!!

色とりどりのドーナツと、桜の香しい桜餅の完成です。

ドーナツは娘たちの胃袋の中へと、

鮮やかな桜餅はお彼岸のお仏壇へとお供えされることになった次第です。

祭日は昼を過ぎたばかりです。

後どうなることやらと案じている処です。