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良い歯医者

歯科治療って、

究極の処は、

手先の細工なんです。

だから、

治療の度に、

毎回、毎回、

工夫を施します。

ですから、

同じジャンルの治療であっても、

同じ細工は施しません。

何処かしらチョッとでも、

アレンジを加えて、

決して同じことはしないようにと。

これを職人仕事と言って何処に語弊が在るでしょう?

ただ、

この頃、

喉にモノが引っ掛かったような、

何とも言えないジレッタサを感じて、

それが何なのか?

判らなかったのです。

が、

さっき、

急に脳を守るために被われている

頭蓋骨が、

チューリップの花のように開いた感触を味わったのです。

歯科治療と社会との関わり方の

具体的な方略です。

歯科治療には、

大きな構造改革が急務です。

私の診療所から、

先ずは始めようと。

こうなると、

私は速いですよ!

私は良い歯医者になりないのですから。

産みの苦しみ

部分入れ歯の需要は

今後、ますます増加すると考えています。

それは、

技術的に未熟な歯科医師による

インプラント治療の予後が悪いことが

一般の方々から敬遠されることも

大きな原因ですが、

高齢者が【いつ終わるのか判らない老後】に控えて、

歯科治療のかける費用の財布の紐が固くなるからです。

部分入れ歯は、

キチンと考えて造れば、

本当は治療としては、

高い診断力と技術を必要とします。

インプラントが普及した大きな原因の一つに、

コレが在るんです。

現在、

数症例の部分入れ歯の患者さんを抱えています。

この患者さんたちは、

私の診断では、

部分入れ歯の方が、

インプラント治療よりも、

確実に長い期間安心して

暮らしとともに役にたってくれると、

確信しています。

が、

難しい症例ですから、

考えて、

考えて。

ある種の産みの苦しみを味わっています。

予感

高松市は暖かいですね。

肌感覚で、

そう実感します。

雪国とは大違い。

診療の合間で、

執筆の構想を練るために

資料を集め出しています。

日本歯科大学の保存学教授である新海先生との

共同執筆にて、

専門書を出すことになったからです。

また、

それとは別に、

もう1冊。

なにやら忙しい1年になりそうです。

歯科医学にドップリ漬かれる幸せな年になるでしょう。

どこでもドア

今、時刻は夜の9時半少し前です。

川端靖成氏の小説【雪国】のなかの

あの余りにも有名な台詞のトンネルの中を、

東京へと、

ひた走る新幹線に乗車しています。

窓越しの冷気は、

カーテンを閉じても

腕、肩を襲うほどです。

都内のホテルに入れるのは深夜になるでしょう。

明朝は、

1番の羽田発のフライトです。

これなら、

通常の診療開始時刻には診療所に戻れますので。

今夜も、

睡眠時間を削らねばなりませんね。

今日の

日本歯科大学新潟キャンパスの景色です。

だから、

私はこの学舎で学ぶ学徒を贔屓するのです。

忍耐、

辛抱、

感謝、

感動、

様々な人としての情緒を

この厳しい気候が若人に

自然と身につけさせてくれます。

春から、

新潟がもっと生活の一部になる模様。

それも【縁】であり、

神様の【導き】だと感謝しています。

でも、

日本って広いですよね。

高松市から新潟市まで850キロ。

ドラえもんの【どこでもドア】が欲しい心境です。

天ぷら近藤にて

昨夜は午後の7時半に、

吐息も凍るなか、

銀座和光前にて、

待ち合わせのために、

立っていました。

天ぷら近藤へと出向くためです。

これには伏線が在り、

吉祥寺開業の小出 明医師が、

天ぷら近藤に行ってみたいんですが、

予約が採れないんです。

先生、なんとかなりませんか?

後輩歯科医師からの依頼に、

若い時分からの遊び人を豪語する私が

断れる筈はありません。

で、

良いよ。

次の講習会の前日、

採っときます。

てな塩梅に。

そのやり取りを横で聞いていた、

内藤先生ちのスタッフが、

うわぁ!小出先生良いなぁ!

私たちも行きたい!

ねぇ!三枝先生、いいでしょう?

若い女性には凄く甘い私ですが、

若くない女性では在りますが、

内藤先生のスタッフは普段からお世話になりっぱなし。

断る訳にはいきません。

師匠のスタッフを連れ出すので、

一応、

師匠にお伝えせねばと申し上げたら、

えっ!天ぷら近藤!

俺も行きたい!

う~ん、

出来たら家人も連れて行ってやりたい!

承知いたしました、

と返したものの、

近藤の親父さんのド真ん前のカウンター、

6名も採れるんかぃ?

私は内心で、

大いに焦ったのです。

和光前に現れた師匠ご夫妻。

奥方は何をされても綺麗で上品な方ですが、

師匠の出で立ちが、

まるで芸能人のような装いにて

驚いたのです。

御歳74歳。

う~ん?

何処かで観たことあるような?

ないような?

で、

みんな揃った処で、

いざ近藤へと。

天ぷらは近藤。

歯は内藤と云う位の、

当代の名人が、

カウンター越しに向き合っています。

良い絵でしたね。

壁に掛かる池波正太郎先生の自筆の絵も、

霞む位に、

近藤、内藤名人の姿は

絵になっていました。

満腹になり、

小出医師も親父さんから自筆のサインを頂き、

大いに満足の夜を過ごしたのです。

並木通りにて、

ご夫妻をお送りし、

我々は喫茶店へと。

そこで小出医師が、

いや~!旨かったですね!

それにしても、

内藤先生の格好、

アレハ山口組の組長の、

確か司なんとかって人に似てませんでしたか?

あぁ!そうだ!

週刊誌で観たんだ!

確かに、

男前で、

お洒落で、

格好良いんです。

そうだ!そうだ!

と、

爆笑しながら、

内藤先生はクシャミしていたことでしょう。

さて、

今日も1日、

忙しくなりそうです。

 

 

 

雪国から得た心

新潟市は猛吹雪に見舞われているようです。

日本歯科大学の新潟校も1972年の開校以来、

初めての休講を余儀なくされる程の大雪だそうな。

高松市に暮らす私どもにとっても、

冬の寒さは堪えます。

しかし、

雪国の冬は全く別の次元に在ります。

私の青春期を過ごした新潟は、

地元出身である田中角栄元首相による

キングパワーにより、

やっとインフラ整備が整いつつある時代でした。

普通のご家庭では、

1年の半分は、

お父さんは東京などの大都市へと

生活の糧を得るために出稼ぎへと余儀なくされ、

家に居ないのが普通だったのです。

批判も多い田中角栄元首相ですが、

新潟県人が親しみを込めて

元首相を語るには、

今日、新潟県が発展し、

太平洋側に暮らす人々と遜色ない環境を造られたからです。

今では粗大ゴミ化されつつあるお父さんです。

でも、

お父さんが居ないご家庭って云う状況を

再考して頂きたい位に、

当時の新潟は貧しかったのです。

それにしても、

越後の冬は厳しいのです。

雪が舞うなどと云う情緒は、

此処にはありません。

日本海からの猛吹雪の圧倒的な風圧に

道行く人々は、

一歩、一歩を、

雪に沈む足を引き抜きながら

前に進むにも、

風圧に突き進むのです。

車にも直ぐには乗れません。

雪に埋もれた雪を掻き分けて、

凍ったドアを開けねばなりません。

道の脇には、

除雪車によって掻き分けられた雪の高い壁。

車道の幅は

雪の壁のために通常の半分になり、

路面も、また雪。

これが雪国の冬です。

が、

春は必ず訪れます。

その春を待って、

冬を過ごすのです。

人生のおいても、

冬の期間は必ず在ります。

私の半生においても、

長い冬の時代がありました。

でも、

春が必ず来ると信じて、

頭を下げて、

ひたむきに丁寧に過ごしてきました。

駄目な時は、

何をヤっても駄目なんだ!

そんな考えは大きな誤りです。

季節においての春は、

必ずやって来ます。

が、

人生における春は、

待ってても来るかどうか判りません。

春の訪れを仕向けるように、

私たち自身の大きな努力が必要だと思います。

私においては、

それが、

毎日の診療をより丁寧に手当てする。

書物から知恵の糧を求める。

手先の鍛練を怠らない。

天に感謝して祈り過ごす。

決して諦めない。

その積み重ねであったように思います。

受験の季節です。

受験生の方々は、

それはそれは不安な日々を過ごしているでしょう。

しかし、

受験には科目と範囲が在ります。

対して、

人生には、

科目も範囲もありません。

ですから、

苦しむ必要はありません。

もっと、もっと、

大きな波、

大きな壁に、

前を阻まれる機会も数々、

経験するでしょう。

人生は、

勝ち負けの繰り返しです。

一生懸命、

丁寧に生きて下さい。

 

良い歯科医師とは

当初は岡山県笠岡市の教会へと

通っていたのですが、

昨年の10月頃から、

高松市の桜町カトリック教会へと

通うことにしました。

自宅から診療所への通勤路の途中に在る教会です。

日曜日、

高松市に居る時には、

朝のミサに参加し、

毎週水曜日の夜、

司祭さまのご厚意にて、

聖書の勉強を個人指導して頂いています。

宗教にかぶれた?

宗教に頼る人間は弱い人!

そのように思われるならば、

私は一向に構いません。

信仰は、

幼い頃から、

先祖の霊を尊び、

先祖の霊に感謝し、

神社、仏閣を訪れては、

心が温まり、

ありがたいと、

掌を合わせてきた私です。

55年も生きてきましたから、

私の中には、

天を信じると云う確固たる信頼感が在ります。

私のカトリック改宗には、

多くの理由が在ります。

これも【縁】だと思っています。

歯科医師になりたくて、

なりたくて、

私は歯科医師になりました。

ですから、

良い歯科医師になりたいと切望したのは

当然のことです。

ただ、

この【良い】歯科医師とは、

どういうモノが【良い】歯科医師などでしょうか?

私の生き、過ごした、

その年代、年代によって、

【良い】の定義は変わっていったように思います。

テレビ番組の【ドクターX】のような、

神の手を持つ名医も【良い】歯科医師です。

また、

スピード感ある治療を求める患者さんでは、

速い治療を進める歯科医師が【良い歯科医師】でしょう。

とにかく費用の安い治療を求める患者さんにとっては、

安い治療費での施術を行う歯科医師が、

【良い歯科医師の模範】ではなかろうか?

患者さんのリクエスト通りに

治療を進める歯科医師も、

ある面においては【良い】歯科医師に違いありません。

私の中で、

大きな変化が起こったのだと思います。

【良い】歯科医師の像が、

やっと、

おぼろ気ながら見えてきたようです。

患者さんに寄り添って、

患者さんの歯を守ること、

ろくに噛めていない苦しむ患者さんへの治療は、

長期間に渡り、

患者さんにも辛抱して頂かねばなりません。

その辛どい治療過程を過ぎねば、

難症例は治りません。

私らの治療は、

ヘアスタイルを変える仕事ではありませんので。

患者さんが苦しいとき、

私は常に寄り添いたいと思います。

そして、

すこしでも、

速く難所、関所を越えられるように、

私は毎日の修練と勉強は怠りません。

人が想像するよりも、

遥かに、

辛どい仕事です。

医師で在り続けることは、

医師になるよりも、

ずっと難しいことを

日々、実感しています。

私の歯科医学。

そろそろ、

次の段階を迎えたようです。

常に進歩し続けたいと思います。

 

もう来年?

週末の金曜日から上京し、

月曜日は新潟市へとんぼ返り。

で、

翌週の月曜日の羽田の朝1番のフライトで帰郷。

10時からの診療に間に合うように。

ですから、

診療が圧して、

忙しい日中を過ごしています。

また、

今年は専門書の出版も予定し、

昨年から自宅では、

ほぼ作家状態の私です。

実験も待ってはくれません。

今年は速く終わりそうな気配です。

 

父娘

仕事が終わってから、

高松駅の改札口に立っていました。

19時過ぎに到着する電車の到着を待っていたのです。

岡山県の中学にて寮生活をおくる娘を

昨夜は帰宅させたのです。

今日から1年の総まとめのテストがあるからです。

ホームから吹き付けてくる風は

とても寒かった!

父親って、

本当に馬鹿ですね。

到着した電車から、

大勢の通勤者に揉まれるようになりながら、

マフラーにコート姿の

小柄な娘の姿が視界に入るや、

駆け寄って、

明日は朝の4時半おきだから、

構内のドーナツ屋で朝食買っておこうか?

家で食事を済ませ、

先に入浴させて、

娘の部屋の勉強机に並んで座る私。

理科の総復習です。

私も中学校の科目には随分と強くなりました。

ただ、

出題者目線に変わったいた自分が可笑しかったですが。

で、

時に、

キツい言葉で、

娘に指摘します。

そんな時に、

娘は黙し、

スーと頬を涙が伝わっています。

こんなこと、

学校や塾に任せてしまいたい心境になります。

が、

子供の姿は私自身の鏡であると、

気がついたので、

アレコレ思案しながら、

娘に対応するようになりました。

色んなこと、

考えさせられます。

人生、全て勉強ですね。

私自身も、

仕事あとで、

心身共に疲労困憊です。

娘は実感できる時は、

自分が親になった時だと判っているのですが。

 

いってきます!

何処からか?

聞きつけてお越しになられるんでしょうね。

凄く勇気がいったんですけど。

新患の患者さんの皆さんが、

そう同じ台詞を仰られます。

私は広告は積極的に行っていません。

ホームページの掲載順位が上位になるような

SEO対策も全くしていません。

毎日のブログを認めることが、

私の患者さんなり、

大学の学生さんと繋がる手段だと、

ただ、それだけです。

SEO対策を

広告会社にお金払って、

して貰うなんて、

ヤラセじゃないかと、

私は思っていますので。

キチンと、

歯科治療の原則を厳守した治癒を行うこと。

誠実に患者さんと接すること。

そうすれば、

患者さんって、

増える一方ですよ。

私ですか?

真面目に、

患者さんが困っておられる症例を

考え、

考え、

悩み、

悩んで、

誠実な手当てに専念するだけです。

いつも考えているから、

普段でも、

厳しい顔してるんでしょうね。

でも最近では、

意識して、

ニコニコしているんですよ。

また新しい患者さんがお越しになられたようです。

では、

いってきます。