手術前の患者さんは、みんな、とっても緊張されています。
当たり前の事です。
手術が終わった患者さんは、力みが弛んだのか、みんな、ホッとしたお顔をされています。
良かったね!と一緒に嬉しくなってしまいます。
噛めるようになった患者さん、綺麗な口許になった患者さん、
そこから患者さんは私に親しみを持ってくれる様です。
治療が終わってから、親しみを持って頂いても、治療の間はずっと恐い先生かと思って緊張していましたと言われたら、
なんか損した気持ちになってしまいます。
少しの異常をも見落としてはならないと云う気持ちが、患者さんに伝わるのかもしれません。
それでも古くからお越しになられている患者さん達は、スタッフの宮田君に
ー あなたは良い時に勤めたわよね!最近は先生は歳をとってまるーくなって。昔は恐かったなんのって! ー
私を前に言いたい放題で‥‥私の悪口が続きます!
最近の歯科医は医者じゃないみたい!と私に言った患者さんがいらっしゃいました。
大阪の心斎橋にナチュラと云う美容院があります。
オーナー.スタイリストの後先生は、私でさえも恐い!
沢山の芸能人の髪を手掛けていらっしゃいます。
別に先生が怒りまくる訳ではありません。
いつもニコニコとされて応対して下さいますが、でも恐い!
ハサミを持つ姿から、気が放射状に出ているのが伝わってきます。
先生は、数少ない、稀に観るスタイリストであることが一目で解ります。
後先生のお陰で、私のスタイリストへの評価は一変しました。
先程の患者さんの言葉ではありませんが、どうも最近の歯科医は、悪い意味での美容院化しているように思います。
美容院には美容院としてのアイデンティティがあります。
同じ審美を扱うにしても、歯科と美容とは立ち位置が全く違う事に気づかなければ、
歯科は早晩駄目になるでしょう!
治療の間は恐いと思われても、治療が終わってから幸印象?だからこそ、
私の診療所は、紹介患者さんでイッパイで、ありがたいと本当に感謝しています。
時には、患者さんにチクりと嫌なことを云う私ですが、申し訳ありません!
悪気は全く無いのですが、隠す事の出来ない性格、腹にイチモツ持てない性格なので。
本当に心の底から、善かれと思って言っているのです。