男と云う生き物


もう今の時代、

覚えておられる方は稀有な部類かも・しれませんね。

私は松竹新喜劇の千両役者であった【藤山寛美】を、

心から・尊敬しています。

【役】になりきり、

千両役者の看板とおり、

千の【顔】を見事に演じきる姿は圧巻でした。

楽屋では、

また別の顔を持っておられました。

少年期、

随分と可愛がって頂いた記憶が、

私の人造りに影響を強く受けていることは、事実です。

近くのうどん屋へタクシーに乗車。

降りる際には、

1万円札。

藤山寛美が釣り銭など・もらえへん。

ソレが彼の流儀でした。

今、

私は歯科医師と云う仕事に従事しています。

多くの、

色々な、

患者さんがお越しになられます。

その時々で、

私も【千】の顔と対応で接しています。

患者さん・第1主義だからこそ、

患者さんにとっての私は、

絶対的な安定感を発散し続けなければ、

私は歯医者では・なくなるからです。