私の診療所 その5.


私は歯科医師になりたくて、この仕事に就きました。

私が日本歯科大学の門を叩いたのは、この大学が我が国最初の歯科医学校である事と、
国からの助成金を貰わないで歯科医の養成を行う自主独立の精神を貫いている事をあっぱれと感じ入ったからです。

この自主独立の精神の教育は、完全に私の人間形成に影響を与えた様です。

私は自分の望んだ仕事に就けた幸福を感謝して、毎日を歯に接しています。

私は患者さんに労りの気持ちを持ち続けると共に、患者さんと共に笑い、泣き、歯科医人生を送りたいと思っています。

そう言う意味で私は、情熱の歯科医でありたいと思っています。

昨日、お越しになった新患の患者さんのレントゲンとお口の状態を拝見して、
思わず血圧が高まっていく自分が解りました。

患者さんは長きに渡って、他の歯科医院で治療済みの歯の痛みに苦しんでおられました。

レントゲン写真でハッキリと、根の治療がいい加減な上から、歯を被せておられました。

痛みが取れないのは当たり前!

私はこの歯科医とは面識はありませんが、ホームページでくどく、頻繁に自己ピーアールに精を出しておられる方でしたので、
少しはましな診断力と器用さを身に付けておられると思っていました。

歯科医学は、歯科医が自分のプライドと自己顕示欲を満たすためにあるのではありません。

歯や歯茎、顎等の痛みで苦しんでおられる方を速く確実に痛みから開放して差し上げて、
噛めない方には快適な機能の回復を、見た目で哀しい想いの方には自信を持った笑みの回復を、
それが歯科医学である筈です。

私は歯科医と云う仕事は職人仕事だと思っています。
自身の芸を磨く事に日々を過ごし、その仕事の評価は自身の胸で判るものだと思っています。

ですから、私はこの様な人種を好きにはなれません。
それでも、キチンとした仕事が出来ていれば、まだ救いはありますが、

どうもこの歯科医は国立大学を卒業されて、某分野の専門医でもある様ですが、
その仕事振りを見る限り、申し訳無いけれども、素人に毛がはえた程度にしか感じられません。

プロとしてケシカラン奴か、或いは本当に自身の事をホームページ上での評価をしているならば、
余程のアホウとしか言いようがないと呆れつつ‥‥。
ついよせば良いのに、この歯科医のホームページを開いて、
そのアホウ面を眺めた私です。

冷静さを取り戻し、また診療に入りましたが、これからこの新しい患者さんが少しでも歯の関心が増して下さる様に
歯科衛生士と共に汗を流していきたいと思っています。