インプラント治療や入れ歯の治療を希望してお越しになられる患者さんが殆どですが、
今日、私の診療所では珍しく痛みを訴える患者さんからの予約のお電話が入りました。
痛みを訴える患者さんには大変お気の毒なのですが、
私は痛みのある患者さんが好きです。
それは痛みの原因が何処からくるものなのか?を考えさせてくれるからです。
私は、何故?何故?どうして?と考えることが好きです。
自分の知識と経験から、痛みの原因を探り、私の手で痛みを解消することの醍醐味はなんとも言えません。
ー 他の歯科医院で神経を採って、今は仮歯の状態ですが痛みが取れません! ー
なるほど!なるほど!
この様な症例は、私が専門とする歯科保存学の守備範囲です。
ただし根の治療後の痛みについては、その原因究明はとても簡単です。
ほとんどが技術的な問題です。
この様な場合には、速めに転院されるが得策です。
何故なら、出来ない人にやれと言っても無理だからです。
御様子を観てみましょう!と医師が云う場合には殆んどが、
判らないか、出来ないのどちらかです。
痛みが起こるには必ず原因があります。
根の治療後の痛みが起こるのは、
1.根の先に神経が残っている
2.神経を採る時に、器材で根の先の組織を傷つけた
3.神経を採った後の薬が、根の先の組織へ漏れだした
4.神経を採る器材が不潔で、根の先の組織を感染させた
この様に、技術的な問題であるので、
処置は簡単なのですが、難しいのは、
処置をした前の歯科医師の落ち度を言わずに、然り気無く治療を始めることです。
患者さんによっては、どうして痛んですか?何故痛みが取れたんですか?と
追求してこられる方がいらっしゃいます。
あんまり、その辺りを追求されてもと苦労するものです。
ー 処置が不完全か、下手なんでしょう! ー
とは、口が滑っても言えませんので!