診療所近くのコンビニで珈琲でも買おうと、
通りを歩いていたら、
名前は存じ上げませんが、
日曜日の教会でのミサでお見掛けする男性が
同じ通りを歩いていました。
お声をかけて、
新年のご挨拶を。
すると、
60半ば頃の男性です。
私の診療所近くの銀行の関連会社にお勤めだとか。
で、
新年の挨拶もソコソコに、
いきなり、
あんたお医者さんやてなぁ!
ようけ儲けてええなぁ!
こないだの車も○○百万は下らんやろ!
思わず身体が硬直してしまいました。
あとから、
診療所に戻っても、
身体の震えが止まりません。
頬に涙が流れます。
私が診療所の中で、
患者さんとだけ接し、
仕事が終わると、
寄り道しないで、
真っ直ぐに帰宅する。
このような嫌な想いを
幾度も経験しているからです。
私は他人を羨ましいと思ったことはありません。
他人の経済などに興味もありません。
スケートの羽生結弦選手のように、
若いのに頑張っている姿にエールを送るだけでなく、
栄光の裏側にある羽生結弦選手の血と涙と汗の結晶に
心から尊敬しています。
吉本興業の池のメダカさんが、
私は好きです。
私の幼い頃から、
同じ芸だけで、
ソレでも、
確実に笑いを得る。
コレこそプロの仕事と、
心から敬服しています。
私は自費治療専門の歯科医師です。
また、伝統の日本歯科大学の総合診療科の臨床教授です。
そういう意味で、
私はプロであり、芸人であると自覚して生きています。
あえて、
たゆまない努力をしているとは言いません。
ソレでも、
私は息子や娘たちには、
私のような生き方を薦めません。
縁が在って、
今の仕事の流儀になりました。
ごくごく少数派の反骨な人間だと自覚しています。
それでも、
私は後悔していません。
私の歩いた道跡には、
シッカリと、
私の足跡が残っていますから。