私はクラウンを被せる治療の際に
仮歯を大切に活用しています。
患者さんの口腔の中で、
仮歯が、
どのような挙動を示すのかを、
ジッと探るのです。
ある期間、
仮歯を観察すると、
いろいろな将来のトラブルの種が見つかるのです。
2回から3回くらい、
仮歯を造り変えて、
本歯の形に生かします。
歯型採りの際には、
歯と歯茎の隙間に、
極細の糸を挿入します。
シリコン系の歯型材が、
削った隙間に鮮明に入り込む為です。
仮歯でも、
このように、
噛み合わせを記録するさまざまな
伝統的手法を使います。
これによって、
偏った診断をしないで済むからです。
どんなに慎重に治療している積もりでも、
いつミスが生じるのか判りません。
ですから、
私の治療は再評価の連続です。