歯科治療の立場から


私の診療所では、

歯科治療を始める前に、

必ず内科対診を医師にお願いしています。

患者さんからは、

予め問診票にて、

ご自身の情報を記載して頂いてはいますが、

長い臨床生活で、

患者さんご自身が気づいていない、

あるいは、

担当医が見落としている病気がある経験から、

患者さんの全身状態を把握する必要性を感じたからです。

幸いなことに、

診療所のすぐ裏側に、

榊原クリニックがあります。

榊原医師は長年、

香川医大にて全身管理をご専門としておられました。

ですから、

歯科治療特有の注意事項についても、

きめ細かく配慮した検査を、

私の意見を取り入れ、

また、

内科医としてのアドバイスを頂戴すること度々です。

身体に配慮した歯科治療が、

今後ますます重要視されるでしょう。

超高齢化社会です。

多くの患者さんが、

何かしらの投薬を受けておられます。

診療所の隣には、

大手製薬会社の経営する処方箋専用薬局があります。

薬の選択は、

きめ細かく処方しなければなりません。

飲み合わせも考慮しなければなりません。

ですから、

隣の調剤薬局は私にとっては、

豊富な薬剤のストック場所でもあり、

私の薬の知恵ブレーンでもあります。

榊原医師と調剤薬局の助けにて、

私は安心して歯科治療に臨めるのです。

複雑な全身状態については、

日本歯科大学の学部長である藤井教授がご専門ですから、

データー添付のメールにて

即座に対応して下さいます。

治療に際し、

全身管理医のアシストが必要な患者さんも

年にお一人位の程度でおられます。

この際は、

母校の全身管理科の大橋科長がヘルプに

来て下さいます。

歯の矯正治療は兵庫県川西市の畑先生。

顎関節の疾患の難症例については、

母校の小出馨教授にアドバイスを。

ご婦人の患者さんも多いですから、

ご婦人の身体と云うのは、

女性の婦人科の医師にしか細かな処は

解らないだろうと。

倦怠感とか更年期障害にある患者さんに対する歯科治療ですね。

これは女医さん数名に依頼しています。

たかが歯科治療?

私にとって歯は命です。

人の長い人生と

寄り添った歯科治療を行うことが、

どうやら歯の長期保存の鍵なようですよ。