神さまからのプレゼント


ドクター・オスラーをご存知でしょうか?

彼は1900年頃、

かの有名なジョンズ・ホプキンス大学の内科教授であり、

1905年には、

英国に渡ってオックスフォード大学の欽定教授として

余生を過ごした、

医学界の巨星であります。

1913年、先生が63歳の年に、

エール大学から記念講演者として招かれ、

1913年4月20日の日曜日の夕刻に、

医学生に【生きかた】と題して講演を行った

原稿が手許に届き、

私は驚愕したのです。

依頼主たるエール大学からは、

講演を道徳的ないし宗教的なものにと。

近代哲学の父たるデカルトは、

天使を否定し、

神と眼に見える物体に楔を打ち付けた張本人です。

しかし、

講演では、

万物の創造主たる神を讃える旧約聖書の時代、

イエス・キリストの生誕によって生まれた

新しい契約の時代、

そして近代哲学の時代から

全てが矛盾なく、

一つの理論的な考え方で構成されておりました。

科学者としての思考回路に囚われず、

一人のジェントルマンとしての、

先生の生き様の中に、

医療人の心が巧妙にマッチした

絶賛すべき内容でした。

医療と宗教の関わりに

矛盾を感じる人にm

人を診る資格が在るのでしょうか?

わが国における常識とは大きく異なるように思います。

人の病気を診る前に、

人を診なければなりません。

歯は人の感情を顕す臓器です。

感情の変化に

人は歯を食いしばったり、

噛み心地を味わいます。

歯が磨り減ったり、

ひびが入ったり、

折れたり、

咬む力の影響下での現象です。

また、

歯を取り巻く筋肉や骨格の変化も

人の心が大きく影響します。

人に心の営みが在る以上、

人が人の病に寄与する以上、

宗教を否定することは愚かし行為です。

私はドクター・オスラーの原稿に

偶然、

出会ったのです。

これは神さまからのプレゼントだと。