私は【仮の総入れ歯】を頻繁に利用します。
仮の総入れ歯を【基準】として、
そこから、
細かな修正箇所を探して、
手直ししてゆきます。
初診で来られた当初は、
プロの私でさえも、
いったいどうなってるの?
と、
訳の判らない奇妙なる治療に
お目にかかる機会が多いのです。
ぐちゃぐちゃになった糸を
丁寧に解どく気の長さが、
歯科治療の一番大切な処です。
この患者さん、お可哀想でしょう?
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治療中なんですってよ!
何なんですかね!
この仮歯は!
これでインプラントを入れるって無謀な計画だったそうな。
ほうほうの体でお越しになられました。
私は、
まずはお顔の表情を優しく、綺麗にから始めます。
仮の総入れ歯を丁寧に丁寧に、
細かなチェックを繰り返し、
で、
今日、仮の総入れ歯をお造りしたのです。
どうでしょう?
良くなったでしょ?
でも、
まだまだなんですよ。
このご婦人は、
もともとは目鼻立ちのハッキリしたお美しい方ですから。
腕の見せ処です。
お顔や表情を決めませんと、
噛み合わせの位置や高さが決定できません。
となると、
インプラントの歯も決まらないでしょう?
スピード重視の歯科医師の方も
最近では多く観られます。
でも、
大丈夫なのでしょうか?