噛み合わせと表情筋


新しい患者さんとの初めての面談の際にはいつも【緊張】しています。

昨日の患者さんの際にも、そうでした。

私は患者さんの表情を然り気無く、

でも実際には【凝視】しています。

表情筋と人の【感情】の間には大きな【相関性】があることを、

ポール.エクマン博士が実証しています。

表情筋と咀嚼筋の間にも相関性が在ります。

上下の歯の噛み合わせは、

咀嚼筋によってコントロールされています。

筋肉が伸びたり、縮んだりすることで、

上下の歯は、

噛んだり、

擦ったり、

様々な噛み合わせ状況を形成できるのです。

上の歯は頭蓋骨に固定されていますから、

実際には、

頭蓋骨から咀嚼筋によってぶら下がった下顎が、

咀嚼筋が伸びたり、縮んだり、

そうなることにより動いて、

噛み合わせってのが変わっているのです。

顎が動くと、

連鎖的に表情筋も伸びたり、縮んだりします。

私は患者さんの顎の位置や表情筋の緊張具合と、

噛み合わせとの関連に、

【ハンターの眼】のように。

大概の場合、

リラックスできるような下顎の位置ってのを

見つけることに気をつけているのです。

総入れ歯や噛み合わせ治療などに際しては、

下顎の位置が決め手となりますから。

この時に表情筋とのバランスを重視しています。