地方の田舎街のしがない歯科開業医ですが、
いささか特殊な仕事をしているからでしょう、
派手に観えるのでしょうね。
遠くからは患者さんが大勢にお越し下さいます。
地元の高松市の方も随分と増えました。
でも、
芸者処流行らずと云う言葉が在るように、
自費治療だけの私なんぞは、
金儲けの権化のように言われ、
秘かに胸を傷める時もあります。
健康保険の治療は国の大切な宝です。
国民みんなから集めた大切な財源です。
将来に渡って維持できるように
医療機関、患者さんともに、
真剣に考える時が来ています。
なぜなら人口の減少と高齢者が増えるからです。
命に係わる時のために
この限られた財源を用いなければなりません。
歯科疾患は確実に予防ができます。
また初期にキチンと適格な処置を施せば、
歯を失うことは稀でしょう。
私の診療所にお越しになられる患者さんは、
歯を本当にお大切に考えて下さいます。
ですから私も、
真剣に対応させて頂きます。
セラミッククラウンを入れることが、
歯科治療のゴールではありません。
治療を施しても、
なんとなくスッキリしない時があります。
その様な歯に最終修復をする気持ちにはなりません。
仮の歯で何年も経過を観る機会も在ります。
私の仕事は人工の歯を入れる事ではありません。
生涯、美味しく、美しく、
歯を通じて、
この目的を達成するお手伝いすることです。
ですから、
他人任せの方には、
私は恐い歯医者かもしれません。
家庭生活、会社での仕事、
すべては共同作業です。
他人への責任転嫁は楽かもしれませんが、
今、
それぞれの方が、
自分にできることを頑張ってみる時が
来ているように思います。