生涯、学徒で在りたいと


私はリーダー等には成りたくありません。

そのような実力をも持ち合わせてはいません。

18の歳に歯科医学の門を叩きました。

今、54歳になります。

未だに、

歯の何たるかをも、判っていません。

考えて、

考えて、

工夫して、

工夫して、

その繰り返しです。

歯科保存学の父と唱われる偉人に

G.V.Black先生の名は余りにも有名です。

歯科保存学を専攻した私にとっては、

神さまのような大業績者です。

先生は、このように書き記されています。

【専門職たる歯科医師はたゆまざる学徒であれ】

青年期の私は、この言葉に戦慄を覚えたのです。

私が仮に歯科医師でなければ、

熱く熱した珠鋼をひたすら叩く刀鍛冶か、

彫刻刀を手に石を叩き刻む石工に、

そのような人で居たいと思います。

多くの若い歯科医師や学生諸君が集まって下さいます。

当の私は、

何も考えていません。

ありのままの私を曝しています。

三枝デンタルオフィスは私の仕事の舞台です。

毎朝、私は此処に来て、

患者さんと向き合い、

共に、

悩んで、

考えて、

喜んで。

此処で歯科医学を学び、

此処で人生を学んでいます。