土から砂鉄と云う形で出でた大地からの贈り物が、

職人の手を引き継がれ、

刀と云う命の宿る道具に変化します。

素人目にすれば金属の加工品にしか見えない

この刀に魅了される者です。

刀紋に職人の命の伊吹を感じます。

また、

これほどの技を体得するまでの情熱に敬意を表します。

刀は切るための道具ですが、

本来は人を切るために身につけられた道具ではありません。

人の煩悩を切るための道具です。

その製作者である職人に私は惹かれて止みません。