自動車では、
前輪と後輪の調和が必要であるように、
私の仕事においても、
確かに、
前輪と後輪が在るように思います。
若い時分から良い歯医者になることが私の夢でした。
この良い歯医者について、
やっと最近になっておぼろげながら、
観えてきたように思います。
私個人として、
宮大工や刀鍛冶のように、
技を研く、
それが前輪のようなモノだと考えています。
で、
後輪は?
それは決して特別な技量を必要とはしないで済む、
歯科医師なら誰しも出来る手法にて、
患者さんに喜んで貰える手当てを見つけることだと、
そう思ってきたのです。
私はこの2年近く、
深い進行した虫歯であっても
神経を採らない治療を実践しています。
その手当てに、
特別な技量は必要としません。
そういう治療方法にての社会貢献が私の後輪だと考えています。
とは言ったものの、
今しがた総入れ歯をお造りして
14年は経過した患者さんから、
先生からトンカツは噛めるように総入れ歯を造りますと言われたけれど、
スジ肉、シワシワの沢庵も大丈夫!
と言われた際に、
あぁ技量の向上に更に努めようと、
決意新たにしたのです。