辛い辛い辛いことが続く長い時代が在りました。
そんな時、
前世での酬いを受けているのだろうか?
そんな気持ちになった事も在りました。
本当の意味での無謀な投げ遣りは出来ませんでした。
恐かったからです。
責任を全う出来ないことが情けなかったからです。
ただ不思議と、神様からの褒美も頂きました。
歯の声が聴こえる様になったのです。
診断力の足腰が鍛えられました。
得たものと、
失ったものとのバランスがとれたかどうかは判りません。
ただ歯科医師としての能力は伸びたと思います。
辛いことが、
歯へ気を向けたためかもしれません。
今、
本当に困った患者さんが確実にお越しになられます。
私は、その御期待にそえる歯科医師であることが、
私の生きる使命です。
が、
歯科に勝って、
人生に負けたでは、
どうしようもありません。
歯科と人生の幸せの両立を考える歳になりました。
残りの何十年間で、
私は本当の意味での幸せな歯科人生を掴みたいと思って、
日々を過ごす積もりです。