娘と


私は子ども達や、若い歯科医師の先生方に

しょっちゅう言うんです。

【私に才能が無かったから、歯科にしがみついたんです】

【自分に合った仕事?冗談じゃない!自分を仕事の方に合わせるんです!】

コレが私の私自身に対する評価であり、

私の仕事観です。

仮に私に絵の才能が在れば、

仮に私に楽器の才能があれば、

仮に私にスポーツの才能があれば、

幼少期に周囲が気づいていますよ。

何の才能も無い単の凡人である私は、

青春期の初めに【歯科医学】との縁を持ちました。

この縁を大切に、大切に、

で、

自分が凡人である故に、

歯科医学に対しては、

真剣に、

丁寧に、

諦めないで、

夢を持ち続けて、

進んできました。

人生の大半を歯科医学に費やしても、

私には未だに歯科医学の一端も消化できていません。

そこに、

私が生まれ変わっても、

もう1度、

歯医者になりたいという大きな訳が在るのです。

何故、こんな話しをと?

中学受験を控えた娘が、

問題集に八つ当たり!

無惨にも問題集は、

中途な形でクシャクシャ姿で、

ゴミ箱の中。

私が雷を落としたのは云うまでもありません。

娘は、もう小さな小児ではありません。

私も娘の人格は尊重しています。

如何に娘と云えども、

娘は自分で人生の進む方向を決め、

進むためには、

自分自身のエネルギーを使わなければなりません。

親の役目。

子どもの義務。

私は、そう考えています。