安易なテクノロジー信仰は


人の身体が、その人の予想を遥かに越えた

【神秘さ】につつまれていることを、

人の身体を与る医療人は、

肝に命じて、

医療行為を行う責務があります。

これは終生、忘れてはなりません。

ですから、

医療人は異常なほど、

【臆病者】である性格をも、

併せて持たねばなりません。

無論、新進気鋭のテクノロジーを利用する仕組み創りも、

私らの責務でもあります。

が、

忘れてはならないのは、

新しい技術を、

何時、一般実用に踏み切るのかという判断です。

インプラント治療で例えるならば、

CT撮影~コンピューターでの3D化画像処理~

手術用インプラントガイドマウスピース~

ノンフラップでのインプラント外科。

この流れは、

一般実用に至っていないと感じています。

私は、

最後の手順であるインプラント外科については、

切開し粘膜を開いて、

骨とインプラントの関係を、

実際に自分の眼で確認し、

テクノロジーの誤差を修正しています。

最近、お越しになられる新しい患者さんの中で、

特に他の歯科医院で手術を受けられトラブルとなった症例に、

歯科医師側のテクノロジーへの信仰が高すぎる感を覚えるのですが。

まだまだ、

私の経験と、経験から生まれた勘、

そして、

私の指先の微妙な動きを代理してくれる

ロボットはありません。

どうぞ、

自身の眼で確認してください。

どうぞ、

自身の経験を活かしてください。

どうぞ、

自身の指先のトレーニングを怠らないでください。

コレが、

若い歯科医師の先生方への、

私の偽りない真実の言葉です。