先日、娘と高速道路の車道から
そびえ立つ太陽の搭の外観を車中から仰ぎ、
走る車の車窓からの一瞬でしかありませんでしたが、
娘して心の高揚を覚えたのです。
新潟へ参ります度に、
太陽の搭の横を走ります。
その度々に、
必ず私の視線は、
大地にそびえ立つ太陽の搭へと向かうのです。
大阪万博は、私が小学1年の頃に開催されました。
幼い私は、
この搭の偉様に圧倒されたのです。
製作者の岡本太郎氏を
心から天才だと思います。
どう考えても、
自分の感性、能力では、
あのような造形を創造することはできませんし、
搭は、
命のエネルギーの結晶を周囲に放っています。
私は、そう感じています。
【芸術は爆発だ】という氏の台詞は
あまりにも有名です。
良い上手い表現だとも、
私は幼い頃から、
脳裏にこの言葉が焼き付いていました。
私は、
なりたくて、なりたくて、
歯医者になりました。
仕事の内容は、
極めて精密さ、正確さを求められます。
自分の仕事の評価をする人間の中で
一番の批評家は、自分自身です。
ですから、
仕事の性質柄、
自分の中に、
自分の中へと、
籠って、
自分自身を封入する質に
人格が変化していったと感じています。
が、
それでも私は、
歯の仕事をする過程において、
自分の全エネルギーを
私の身体の中で、
爆発させて、
患者さんに臨んでいます。
体内にエネルギーを凝縮させて、
火の塊となった私の【気】を
指先から、
患者さんの手当てに注ぐ。
それが私の情熱の治療だと、
この頃に、
ようやく気付くようになりました。
私の歯科治療は、
そびえ立つ太陽の搭のようでありたいと、
患者さんの合間に、
ふと、
そんなことを思うのです。