若い先生方から治療の相談を頻繁に受けます。
インターネットの進歩って凄いですね。
リアルタイムで、
患者さんの状態なりレントゲン画像が通信で送られてきます。
で、
つくずく感じますのは、
【歯科保存学】の重要性でしょうか。
歯科保存学は、
【歯内治療学】【歯周治療学】【保存修復学】から構成されています。
まさに【歯】と【歯を取り囲む骨、歯肉】の番人です。
若い先生方が、治療する上においてツマズキを感じた際に、
歴然と【歯科保存学】の概念がスッポリと抜け落ちています。
【忙がわ回れ】ということわざが在りますように、
基礎を固める手当ての重要さを
若い先生の症例から再認識させられます。
また、物事には何事にも【真理】があります。
この治療は究極の処、なんのために為すのか、
その肝の処に行き着いたならば、
溢れる情報に振り回されることはありません。
それと、
歯科という仕事の特性柄、
【丁寧な手作業】と【正確な手指の動き】が全てを決定つけるのも事実です。
これは日頃からのトレーニングが重要となりましょう。
加えて、
手当てのゴールを認識するためには、
常々に【手本】となる【綺麗仕事】に触れなければなりません。
綺麗仕事とは【型】のシッカリしたモノを言います。
セラミックを使っていても、
【型】のない理論と造形美にかけた歯科は、
単なる素材殺しの暴挙でしかありません。
審美治療、インプラント治療のジャンルに
このような傾向が多いことを残念に思います。
今、私の直ぐ手元に置いてある書籍は、
故 川邊清治清治先生の書かれた義歯に関するモノです。
古い書籍です。
が、
時代が変わろうとも、
変わってはならないモノを改めて再認識させられています。
歯科の仕事に限りはありません。
精一杯、
歯の宇宙空間を泳ぎ周りたいと、
今日も白衣に袖を通したのです。