心がけ


テレビなどの報道にて、

凄まじい台風の到来に警戒していたのですが、

静かな空模様の高松市です。

レントゲンについて、

今日はお話しします。

近年のテクノロジーの進歩で、

大半の歯科医院では、

レントゲンはデジタル化されているようです。

私の診療所でも建築の際には

レントゲン撮影室から全ての部屋へ、

デジタル配線をしたものの、

現状はアナログのままです。

フィルムを暗室にて、

昔ながらの手現像にて処理しています。

現像液、定着液、水洗槽の温度管理など、

面倒くさいのですが。

私はイーストマンコダックのフィルムが好きです。

時代遅れだと思われるかもしれません。

が、

CT以外のレントゲンの読影は、

私の現役の間は、

アナログを貫く積もりです。

新しいものが全て優れているとは思いません。

アナログには、

味わいと温もりがあります。

診断におけるレントゲンの位置付けを

とても大切に感じ取っているからこそ、

私はアナログを貫く積もりです。

歯科の治療は、

とても多くの手順の積み重ねから

成り立っています。

その手順の一つ一つの意味を

どれだけ大切に考えているのかは、

医師の裁量権に委ねられています。

ラバーダム防湿などが良い例だと思います。

大学における教育の現場において、

ラバーダム防湿は必須であると、

教え、教えられて半世紀は優に経過しています。

が、

現状はどうでしょう?

私が幼い頃、

鰹節を削る役割を任された時に、

カンナの刃の出具合を

裏に表に、

アチコチから眺めて、

削っては、刃の出具合を調整し、

で、

また削っては調整の繰り返しに

幼なながらにも自分の腕前に

心中で、

自信を持っていたのを思い出します。

治療に先だっての、

診断の根拠の大きなウェイトをレントゲンが担っています。

歯と、歯を取り囲む歯槽骨については、

アナログの方に軍配が挙がると、

私は考えています。

と共に、

【コダワリ】の一つでもあります。