私の講義は脱線が多い。
が、教務部長の藤井教授より
ー 年々、ブラッシュ.アップされてますね! ー
と、お世辞でも
お褒めの言葉を頂いたから
先ず先ずであったのだろうと
安堵した私である。
が、驚いたのは
新潟で大学時代を過ごす
新一年生諸君達に
新潟の生んだ大偉人である
私の贔屓にしている
連合艦隊司令長官.山本五十六元帥の話をしても
皆がポカンと
していた事である。
此れは誠に嘆かわしい現象である。
如何に先の対戦で
敗戦の憂き目をみたからとは云へ、
祖国の歴史から
目を背けてはならぬ。
こう言う状況であるから、
二宮金次郎等と云えば
さも在りなんである。
数年前に
東北地方の中学校へ
訪問した際に
校庭にある
二宮金次郎の銅像に
思わず、
気をつけを
してしまった。
幼い頃に
此の銅像の謂れを
耳にタコが
数珠になる程に
聞かされて、
其れに較べて
お前はどうだと
辟易したものである。
時代が如何に代わっても
変えてはならない
尊い心を
若い人たちに
伝えていかねばならぬ。