舞台の裏


今日も手術やセラミックス修復、

その合間にダイレクトボンディング修復など、

休む暇もないでしょう。

寸時の休憩時も

治療計画立案中の患者さんの資料を

院長室の机の直ぐ脇に置いています。

一服時にコイーバを燻らせながら、

多方面から異常の有無や、

その原因を探す作業に余念はありません。

どうやって治すのか?

の前に、

何故この様になったのか?

原因を究明することが大切です。

治療を進めていく過程において、

基の基を辿った【眼】で治療することの意義を

若い歯科医の先生方にモット認識して頂きたいと思います。

インターネットの普及にて、

誰でも簡単に情報を手に入れることができる時代です。

が、

情報入手は【学問】ではありません。

歯科医学はれっきとした学問ですから、

歯科医学の真実をインターネット情報で入手し

それを、あたかも歯科治療と認識されることは

大変危険なことです。

スマホで簡単にレシピを録れる時代だそうですね?

それなりの料理は造れるでしょう。

が、

それと【プロ】の仕事を一緒に勘違いすることは

愚かしいことです。

帰宅後も、

犬と遊んで束の間のリフレッシュ。

それ以外は、

歯三昧なんでしょうね?

世間の寝静まったころ、

書物に向き合うのは有意義です。

その積み重ねが、

学問の足腰を鍛えてくれる唯一の手段だと思います。

私らは、

患者さんを前に【看板役者】を演じきらねばなりません。

その舞台の陰の努力も忘れてはなりません。