秋の夜に


診療所に泊まり込んで、大学での講演用のスライドを作っていました。

作ると言っても、実際にパワーポイントを使うのは、スタッフの宮田君ですが。

勤務時間の間に、患者さんの間を縫って、煩い私の指示に従って工夫しながらの作業に

心から感謝しています。

このところの猛読から仕入れたネタから浮かんだ言葉や、患者さんの症例写真の数々と格闘して

夜を過ごしていました。

院長室の窓を全て開け放ち、通りからの冷たい外気に驚きながら、

改めて、あぁ夏は終わったのだと実感したのです。

講演タイトルは例年と通り【素晴らしい仕事 歯科治療】ということで、

教務部長である藤井教授からご指示を頂いています。

1年生に対して、プロとしての職責を自覚させるために近年、歯科大学ではプロフェッションという科目があるそうです。

私の話は、私が歯科を志した頃からを振り返り、現在に至る半生を症例を交えて語りかけるというスタイルをとっています。

2時間ほどの時間ですが、若い学生さんたち6年の間に定まった方向を見つけてくれる一助となれることを

祈りながら、スライドを列べていました。