オールセラミック修復よりもダイレクトボンディング


今年に入ってからは特に若い患者さんが増えました。

で、私はとても驚いています。

というのは、インプラント治療や入れ歯の治療が中心であることから、

私の患者さんの平均年齢は、この診療所を建てた時には66歳でしたので。

但し、患者さんが、ご自身のお子さんやお孫さんの治療をとの求めがある機会は少なからずありましたから、

まったく若い患者さんを診察しないということはありませんでしたが。

で、若い患者さんを診察する際に、私が特に気を付けていること。

極力、余計に歯を削らない!歯を被せない!ということ。

若い人に対して、歯を被せることを私は嫌います。

被せものをオールセラミック修復で為した場合に、確かに綺麗になります。

が、被せモノの色調は生涯、変わりません。

対して、周囲の歯は確実に老化して色調が変化します。

歯茎が黒ずむような手当ては、私はしませんが、

それでも長い間に、被せモノと歯の境目が露出する可能性があります。

そういう訳で、私はダイレクトボンディング法を頻繁に使います。

2年に一度程度の割合で、研磨に来て頂いたら再び、綺麗に輝きます。

治療した後は、恐らく何処を治したのか判らないと思います。

治療も1回で終わります。

このダイレクトボンディング法は、直接に口のなかで材料を盛り上げていきながら

歯の形や色調を造っていくのですが、

この時に、どんな色を使おうか?とか、どんな風に彫刻しようかな?などと、

私的には、とても楽しませて頂いています。

ダイレクトボンディング法は、歯医者の腕ひとつと言って良いでしょう。

こう言う時に、ブンブン!腕な鳴るモノです。

今日の新患の患者さんは、24歳の男性でした。

私の娘や息子の年齢です。

つい親の目線になって、余計に歯や身体を傷めちゃならねぇ!と、

オールセラミック修復のリクエストを覆し、

ダイレクトボンディングを薦めたのです。

費用も、その方がグッと安く出来ますし、

彼が私の倅であっても、同じことをすると思います。

丁寧な仕事をして、

どうだぃ?歯医者は器用だろう!という得意顔でフィニッシュしたいと思っています。