骨の造成手術


28年ほど経ったようです。私がインプラント治療に携わって。

インプラント体のサイズは、売れ筋は直径が3.85ミリ程度、長さが10ミリ程度のモノのようです。

私は日常的に、直径が4.5ミリ程度、長さが13ミリ程度のモノを使っています。

インプラント体の価格は、同じメーカーであれば、どのサイズも同じです。

今後、将来に渡って、大きな噛む力に耐えるインプラント体です。

家の柱と同じで、太く、長くが、確りするは当たり前です。

この太く、長いインプラント体を取り囲む骨が、インプラント治療の成績を左右します。

これも家造りで云う処の地盤の強さと同じです。

インプラント体を支える骨を、より確りと厚く、大きくする手術が、骨の造成手術です。

私の診療所では、この骨の造成手術は日常的に行われています。

聞き耳には、恐くて、大変な手術とお感じになられるかもしれません。

が、相手が活きた骨です。

非常にデリケートな配慮でもって、手術は行われています。

する私とは異なり、患者さんの側は、案外と楽な様です。

今週は、上顎洞底挙上手術、これは骨の高さを増すための手術です。

そして、スプリット.クレスト手術を予定しています。

これは、骨の幅が薄い症例に対して行われる骨の造成手術のなかの一つで、

切り立った山の頂上のような骨を、中心部で割き開いて、骨の幅を厚くする手法です。

幅を厚くする際には、イッキに切り割くのではなく、

車をジャッキアップするように、ユックリとジワジワと時間をかけて大きく開いていきます。

あー恐い!

と、お感じになられるかもしれませんが、

患者さんは、ご自身の口の中で行われている状況は、一切、お感じになられません。

頼りない骨をそのままに、細く、短いインプラント体を入れる方が、

よっぽど、恐いインプラント治療だと思います。

建築物でも、耐震構造をトヤカク気にする昨今です。

確りとしたインプラント治療には、とても大切な手法です。