この間、私の処へ通われるようになって間もない患者さんの歯を、さぁ削ろうというその日に、
その方は随分と緊張されておられました。
誰しも、歯医者での治療は怖いですよ!
麻酔注射を手にした私に、瞳をギュッと。
両の肩が持ち上がって!
私は淡々と針を進めます。
ー はい!お口をお濯ぎになって下さい。終わりましたよ。 ー
キョトンとして、嗽をされた後に、
ー 先生、痛くなかったです。 ー
ー 当たり前です。でも、しんどいのは今からですよ。歯は自分では治りませんから、
どれだけ丁寧に綺麗に削れるかが勝負ですから。時間がかかりますよ!頑張って下さい。 ー
その日の治療を一通り終えて、仮の歯をいれてお帰りになる際に、
治療の手順が他と違うことが判って頂いたようでした。
このな毎日を繰り返しています。