【徳川四天王】と謳われた名将、本多忠勝がこのような言葉を遺されています。
ー 武士は成る程、武士くさく、味噌はなるほど味噌くさくあれかしとぞ思ふ ー
私のような職人も、職人くさくで佳いのだと思うに至るまでの間は随分と苦しみました。
私の診療所の観音様の話は、ブログでも時々触れておりますので、ご承知の方も多いと思います。
幼い頃の私を随分と可愛がって下さった、それこそ血縁はありませんが、今日、私が手を合わせるということを
自然と受け入れることが出来るのは、この観音様を私に譲って下さった他所のおばあちゃまでした。
以来、観音様は私と共にいらっしゃいます。
このおばあちゃまが亡くなったのは、私が大学生の頃です。
免許をとりたての私の助手席に座って、小豆島のお遍路へ行った思い出があります。
先日、無縁地蔵様のお掃除へと娘たちと出かけた時です。
心の中に、このおばあちゃまの顔が浮かんで、
それはもう、なにか落ち着きのない心持ちとなり
自然と足が、多くのお地蔵様の場所から離れて、
墓地と墓地との間の細い小路をあっちへ、こっちへと。
で、目の前に、確かに眼に焼き付いた墓石の側面に、
あのおばあちゃまの名が刻まれておりました。
線香の煙の中で、大泣きした私です。
突っ張って、一生懸命に坂をかけあがっってきました。
雨のふる中でしたが、
私を誘って下さったのでしょう。
私が歯科の世界に入りし時に、誰よりも喜んで下さいました。
私も既にこの歳です。
歯科医としての正念場!
よし!再びダッッシュで駆け出そう!