医師 の 労働問題


最近

若い 医師が 自殺に 追い込まれ

ご遺族 から

雇用側 の 病院が 民事訴訟を 起こされて いる

悲しい 報道を

しばしば 目に します。

ご遺族に とっては

痛ましく

その ご心痛を 思えば

どう 声を かけて 良い のか 判り ません。

さぞ

ご自慢 の ご子息 だった の でしょう。

この 医師の 労働問題 ほど

難しい 問題は ありません。

という のも

私らの 世代

修行期間 は

この青年医師 よりも

もっと もっと 過酷な 時期を 過ごして きました。

上司 からの 躾 も 指導も 厳しく

私 なんぞ

トイレ の 中での 常套句。

「チキショウ!」

しか

ありません でした もの。

残業時間 という 意味も 無かった 時代です。

働いて  働いて

と 云う  感覚も 無かった  ように 思います。

コレが  良い のか?

悪い のか?

私には 判断 できません。

ただ

この 苦行 の 期間 が あってこそ

今日 の 自分 が 在る

ソレは 厳しい ですけれども

反面

事実 なの です。

 

で、

開業 して みれば

もっと もっと  恐ろしい  現実が  待って  いました。

働かねば

テナント代

銀行からの 借り入れ金

従業員 への 報酬

仕入れ 支払い

光熱費

で、

納税。

毎月  毎月  どころ では 無く

ほぼ 5日おき に

支払い日 が 襲って くるの です。

ソレこそ

必死 の 思い で 働いて いました。

やっと

銀行からの 借り入れ金 を 返済したと 思えば

新た に 機材を 入れ換える 時期が 襲って きます。

そんな

繰り返し だった と 思います。

勤務医 よりも 開業医 は 儲かる

世間一般 の 方々 は そう 思われる かも しれません。

高級車に 乗れる  ほど  稼いでる じゃん!

そんな  ことも  言われる ことにも  慣れっこ に なりました。

ただ

現実には

何処の 医院も 後継者に 悩んで いるのも  事実。

子は 親を 身近で 観て います。

跡を 継ぐ よりも

都会 の 大病院 にて 勤務医 を。

ソレが  現実 なのです。

開業医 は 勤務医 よりも 遥かに 多忙 なのです。

開業医 には

働き方改革 は 採用 されません。

死活問題 だから です。

ただ、

医療職 って

そういう こと

予め 認識して

入るべき 職業だと 思います。

痛い!

苦しい!

私らは 即座に 対応 しなければ なりません。

夜中  も 日曜日 祭日も

患者さん の 苦しみ は 関係なく 襲って きます。

大きな 手術。

10何時間 の 手術なんて  ザラ  ですから。

8時間 経過 したら

執刀医  選手交代 するん ですか?

手術後  の  リカバリー

他 の 医師 に 委せる ん ですか?

患者さん の 側 は

医師を 信頼して

身体 命を 預けて くれて いるん です。

だから

私らは  身体を 張って

気張れる ん です。

タフ で なければ

到底

モチマセン。

精神的にも  同じです。

ソレが  医療職 の 必須条件  なんです。

この 不幸な 青年医師。

もしかしたら

誰か が

彼に ピンチ の 気配に 気づいて いたら

あのような 不幸な 結果には 至らなかった

思う の です。

人 の 命を 救う ための 医師 が

過重労働を 苦に 自ら 命を 断つ。

そんな 悲しい こと ありません。

もしかしたら

過重労働 以外 に

他の 事案で

彼は 苦しんで いたのか も しれません。

私は 歯科医師免許を 頂戴して

既に

36年 経過 しました。

それでも

未だに

自ら の 未熟さに 苦しむ こと 毎日 です。

もっと  もっと  上手に なりたい。

誤り は 無いか?

判断ミス は 無いか?

自己過信 して いないか?

そんな 自分への 警戒心 の 中で

持続的な 時間を 過ごして います。

ソレが

医療職 の 現実 なの です。

私らは

人から

先生 と 呼ばれる 特殊なる 職業 です。

だから

自分 を 棄てて。

そう 言い聞かせて

過ごして きました。

医師の 労働問題。

難しい 問題 です。